優しい君に恋をした (ページ3)

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卯月～はじめましての季節1～ページ3

Aside

春、出会いと別れの季節。
晴れて高校生になった私には目標があった…

(高校こそ…、ほんとに仲良くできる友達を作る！ぜったい！)

中学生の時はほぼ…本当にほぼ！周りの人に合わせる生活をしてきたから、だから！！本当に、自分の好きなことを言える友達をつくる！って決めてきた…

(がんばってみせるんだ！本気で…うん。できるかな…)

周りを見れば自分と同じ新1年生であろう生徒達で賑わっていた。
もうすでに、女の子たちはグループになり楽しそうに話をしている、

(え…嘘、もうなんか仲良さそうな人とかグループができてるの？えぇ…さっそく心折れそう)

「ほら、何してんの早く自分のクラス見て教室行きなさい。」

そう言って背中を小突く私の母。

(わかってるから…！やめて！)
「自分のタイミングで…行くから…！大丈夫だから！」

母「ただクラスの表見に行くだけで何言ってんのまったく…」

「見てくるから…！やってみせるから！」
(やるしかない、覚悟決めて…！)

人がたくさんいる中を掻き分け、なんとかクラス表が貼ってあるボードの前まで行くと、たくさん表が貼ってあってどこに名前が書いてあるか探すのも大変だった。

(クラス多すぎ…何12クラスってそんなのすぐに探し出せるわけないじゃない。んー…、あ、あった！クラスは5組か、よし。確認完了✨)

母親にクラスを告げて、体育館に行く親とは別れ私は教室に向かった。

(どーか！仲良くできる人がいますように！)

私は神頼みをしてから歩き始めた。
いざ！楽しいSchoolLife！