ぴょんてでドSな年下彼氏 (ページ20)

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電車に揺られてやってきたちょっとシャレたビル。

最近、買い物に行ってなかったぶん、欲しいものがありすぎる。

このバッグ可愛い…

でも今日はアクセサリーを買うって決めている。

『ごめんね、いつか買いに来るからね』

バッグに小声で話しかける。

きっとバッグに対して話しかけてる大人なんてそうそういないだろう。

行きつけのお店の前に来た。

｢…あれ？

Aちゃんじゃない？｣

｢え？あ、ほんとだ！｣

私？と思いつつ声のする方に顔を向けると、ここの店員のルハンオッパとシウミンオッパがいた。

｢ちょっとAー！！！｣

ルハンオッパが私に近づいてくる。

『…』

｢ほら、A後ずさりしちゃってるよ(笑)｣

あれ、後ずさったのは無意識だったな。

『シウミンオッパ、お久しぶりです。』

｢ちょ！るぅはー？！｣

『…ルハンオッパもお久しぶりですね。』

３ヶ月くらい来てなかったかも…

シウミンオッパとルハンオッパは、
初めてこの店に来た時に親切にして頂き、それから何度か足を運ぶうちに親しくなった。

｢A、今日は何買いに来たの？｣

『んー…まだ決めてなくて…』

じゃあ、これならどう？？

とルハンオッパが勧めてきたのはすっごく綺麗なブレスレット。

『わぁ！
可愛い！！』

ルハンオッパが選ぶものはどれもセンスが良い。

『あれ…思ったよりも安い』

これまた無意識に値段を見るようになった。

｢そう！今セール中なんだ｣

セール中だったのか…どうりで…

ここは“xiulu”という店でブランド品を取り扱っている為、ちょっとお高め。

でも、イケメン店員がいると話題になり一躍有名になった。

そのイケメン店員てのが、紛れもなくシウミンオッパとルハンオッパのことである。