雨と本 ページ16
今日は雨だな
窓の外は雨がふっていた
休日の雨ほど堪えるものはない
実を言うと雨の日ほど人の声が雑音だらけになる
聞こえずらくなって面白くない
自分の部屋を出て親父の部屋に向かう
『……親父の方もなんか靴合わせてるな。父さんの靴大きかったのか』
ガチャ
親父の部屋の扉を開け本棚に向かう
「これは前に借りたしこれは内容がいまいちだったし。こっちは最後ハッピーエンドで終わったし」
吉廣「ハッピーエンドものは嫌いなのか？」
横から声がしたが振り向かずにそのまま本を漁った
『嫌いじゃないよ俺はハッピーエンドのその先が嫌いなんだよ。
絵本とかにあるそうだなシンデレラとかってさ最後王子様と幸せに暮らしましたって書いてるじゃん、でも俺は継母とかにいじめられた時より王子と結婚したあとの生活の方が絶対大変だと思うな』
吉廣「で、貴様はハッピーエンドは嫌いだと。それは物語なんだから別にいいのではないか？」
『確かにそうだね。物語だからそれでいいかもしれないけど俺だったら2人ともそれぞれ自分の道を貫いて死にたいかな。まあ本音を言うとバットエンドが好ましい。メリーバッドエンドも可！！！！』←
吉廣「少しお灸を据えようかクソガキ」←
『ジョークジョーク………まあ、バットエンドの方が俺は好ましい』
吉廣「ならクソガキは教科書の“こころ”か“斜陽”でも読んでろ」
(このガキは話せば話すほど心が捻じ曲がってるんじゃないだろうか)
『悪いな読破済みだよそれは、てかクソジジイは本当に俺に対して嫌味しか言わねぇーな。ちなみに江戸川乱歩も好きだな。この前、孤島の鬼読んでてハッピーエンドなんだけどバットエンドな気がする的な感じも好きで、最後の方で泣いてた』←
吉廣「マジで息子には近づくなクソガキ」
すごく蔑んだ目で見られ片手には包丁が握られていた
『現在その息子は俺は父親なので無理です………おっ、これ面白そう
本棚に1冊見かけない本があった
吉廣「貴様のスタンド能力がなければ殺すところださっさと出ていけクソガキが」
『はいはい』
姑のようにうるさいジジイを横目に親父の部屋を出ると猫が死んだと母親の心の声が聞こえた
『読書はまたにでもするかまあ借りておいて損はないだろう』
母さんと親父がいる地下に向かった
手に持つ本は“黒蜥蜴”と言うタイトルだった
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紫煙 - タタラさん» はい！吉良さんだけでなく他の部の人との会話が見てみたいので！無茶を言っているのはわかっているんですが気になってしまい、すみません 泣 (2020年2月24日 1時) (
レス) id: fe4f561d8e (このIDを非表示/違反報告)
タタラ(プロフ) - 紫煙さん» 返信が遅くなって申し訳ございません。諸事情により結構立て込んでおりました（泣）。混部ということは、荒木荘的なものですか？ (2020年2月9日 23時) (レス) id: 85f29202bb (このIDを非表示/違反報告)
紫煙 - 面白かったです！自分的に、悪役側の男主が好きなので、繰り返し読んでいます。それで、お願いなんですけど、このお話の混部に転生したお話を書いてくれませんか？お願いします。これからも応援しています。 (2020年2月4日 16時) (レス) id: fe4f561d8e (このIDを非表示/違反報告)
タタラ(プロフ) - 書き忘れましたが現在作者は体調不良＋面倒なこと課題が出てしまったのでちょっと更新が遅くなります（その分多めに投稿します。最終回までかけたらいいなと思います[願望]） (2018年11月27日 18時) (レス) id: c7e9c30ba2 (このIDを非表示/違反報告)
タタラ(プロフ) - コメントありがとうございます( 'ω')b全力で更新頑張ります[あと10話で終わるかこれ！！！！]← (2018年11月27日 10時) (レス) id: c7e9c30ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タタラ | 作成日時：2018年7月17日 0時
