【A3!】立花いづみの妹はGOD座でした【飛鳥晴翔】

三十二。 ページ36

──公演初日──


うわぁ、人が沢山…
見慣れてはいるけど、やっぱり凄いものは凄いよね。


『本日はお越しいただき___________』


もうすぐ舞台の幕が上がる。
…緊張して台詞飛ばなきゃ良いけど…


｢瑠樺｣

｢…晴翔？｣

｢緊張してない？｣

｢し、してない…はず｣

｢はず？｣

｢うぅ……｣


実際、少し緊張してるんだよね…
何気に主演をする事になってるし…


｢……。瑠樺なら出来るよ｣


だから大丈夫。と言って私の頭を撫でる。


｢…子供扱いしてない？｣

｢してないよ｣


そう言いつつも晴翔はずっと頭を撫でてくる。


｢ちょっ…そろそろやめてよ、髪ぐしゃぐしゃになっちゃうから！｣

｢…ちょっとは、緊張が解れた？｣


｢え？……｣


言われてみれば、さっきまでの緊張感が嘘のように無くなってる。


…それからは日が過ぎるのが早くて。









気付いた時にはもう千秋楽を迎えていた。

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ラッキーキャラ

有栖川誉

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