【A3!】立花いづみの妹はGOD座でした【飛鳥晴翔】

序章 ページ2

丞さんがやめた。

GOD座がMANKAIカンパニーに負けた。

たったそれだけで、私達は降格させられた。

トップにいられないなら、殆ど意味が無い。

｢…っ、私……めます｣

｢ん？｣

｢私、GOD座辞めますっ！｣

｢なっ、瑠樺!?｣

私は、気づいたらそう叫んでGOD座を出ていた。

｢…すみません、レニさん…僕も、もう…辞めます｣

｢晴翔!?晴翔！……っ、クソッ｣

後ろで晴翔とレニさんの会話が聞こえてくる。

…晴翔も、GOD座を辞めた。

………何処の劇団も、私達を歓迎しようとはしない。

きっと、GOD座の…レニさんの、圧力がかかっているんだろう。

最後に残ったのは…

｢MANKAIカンパニー…｣

私達を受け入れてくれるかは分からないけど…

｢行ってみるしかない…よね…｣

仲良く出来る自信も、打ち解けられる自信も無いまま、私達達はMANKAIカンパニーの前まで来た──…。

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有栖川誉

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