アブノマ収集日記 (ページ20)

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2章　1日目　船ページ20

･････････。

『ん･･･んん゛〜。』

目が覚めると見知らぬ場所で目を覚ました

私は･･･なんでここに･･･。

『(確か、私はあの建物内で･･･建物内で、っ！？)』ズキッ

建物内での出来事を思い出そうとすると頭を無理やり捻られるような痛みが走る
耐えられないほどでもないが、今はそっとしておいたほうがいいだろう。

少し･･･喉が渇いた。

『水は･･･どこだろう？』

喉が渇いたので水を飲もうとするが、周りにそれらしきものはない。

『あるとすれば･･･』

私の持ってきた一式の荷物ぐらいか。
いや、なんであるんだよ。

『(まぁ、あるに越したことはない。)』

荷物はまるで持ってきた当初のように綺麗になっている。
おかしいことはわかるが正直、今も謎の頭痛のせいで頭が回らない。
摩訶不思議なことはもうよしてくれ。

･･･てか、オーケストラ装備は何処いったの？
あれは大事なものなんだ。早く探さないと。

荷物を持ち、予備で入れてあった蒼星の装備を身に纏う。
悪くないんだけど、これは好きじゃない。

△▼△▼△

ゆらゆらと揺れる廊下を歩く。
水の音も聞こえるけど、ここの近くに風呂でもあるのだろうか。

しばらく歩くと大きな扉と人の声が聞こえてきた。
声や足音を聞くだけでも200は居る。

「(どうしよう、このまま凸るのは得策じゃない。･･･バレる危険もあるけど出てきたやつの見ぐるみ剥がして
　変装でもするか？)」

そんなことを考えていると、後ろから足音が近づいてきた。
多分焦ってる。
近くのロッカーに身を隠す。

白衣の男「どうしよう･･･！どうしよう･･･！あの患者さん、何処にいっちゃったんだろう･･･。」

ボソボソと何か呟きながら、沢山の声が聞こえてきた扉に入っていった。

△▼△▼△

しばらく様子を見てみると、さっきの男と共に3mほどの大男が出てきた。
･･･気のせいかもしれないけど、あの男が出てきてから寒くなった。

大男「なぁ〜にやってんのよ。ちゃんと見ててって言ったじゃん。」
白衣の男「すいません･･･。他の海兵を診察していたらいなくなっていて。」
大男「んじゃあ、見た目教えてくれない？」
白衣の男「はい。確か茶色の髪に160cmないくらいの女性でした。」
大男「･･･それだけ？」
白衣の男「はい、これだけです。」
大男「ん〜。まぁ患者探しは侵入者を捕まえたあとね。」

その瞬間氷の刃が飛んできた