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ラストオーダー ページ32

「悪い夢を見ていたのよ」
「でも、これで消えたくないの。嫌なの」
「消えないわ。あの鶴、取ってあるの。ね、貴女は消えても思い出は消えるわけじゃないわ。私が思い出してあげる。ごめんね。ごめんね。考えてたことなんかちっとも言えないわ。違うの」
「ふふっ、貴女らしい。そういうところが大っ嫌いで大好きよ。ねぇ、最後のお願い聞いてくれる?」

もう彼女からの殺気は感じなかった。何がどう上手くいったのかはわからない。でももう会えなかった年分の会話をしてしまったようだ。

「ずっと友達でいて」



もちろん、と、口を動かした。







じー、じー、じー、びびびびびび。

聞きなれた目覚ましの音だ。もう何年も使っていていよいよ壊れたのか、夜中の3時47分。

「うわっ」

間抜けな声が足元から聞こえた。

「…、木舌さん?」
「へ、え、ん? あれ、おれ寝てた?」
「さぁ」

辺りを見渡すと部屋に置いてある机の上に。

「あ、鶴」
「本当だ。綺麗に折れてるね」
「ふふ、読むのは勿体無いわ」

彼を見ると眠そうににょーっと笑っていた。

確か、返事をしたら彼女が泣きながら獄都へ行くと言い、連れてかれてしまった。私は家へ帰らなければいけないのでゆっくり帰ろうとすると送ってくよなどと言われ、このザマだ。

「今でも鶴折れる?」
「さぁ」

彼のこの質問には答えない。
答えないほうが平和だ。

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おりょうり(プロフ) - 亜鉛さん» 初めまして。最後までお付き合いありがとうございました。続きまで期待してくださりありがとうございます。ボチボチ頑張りますのでよろしくお願いします。本当にありがとうございました! (2015年9月4日 23時) (レス) id: 4a266f676d (このIDを非表示/違反報告)
おりょうり(プロフ) - Cm@すたーしょこらさん» 最後までお付き合いありがとうございました! 煮詰まったり展開に悩んだりしたのですが完結できて良かったです。本当にありがとうございました。 (2015年9月4日 23時) (レス) id: 4a266f676d (このIDを非表示/違反報告)
亜鉛 - 続き、出来たら見ます!楽しみにしてますね!まぁ、無理にとは言いませんけどね。気長に待ってます! (2015年9月4日 22時) (レス) id: 80557561c9 (このIDを非表示/違反報告)
Cm@すたーしょこら(プロフ) - ご馳走様でした。終わってしまうのはとても惜しいですが、読んでいてとても楽しかったです。 (2015年9月2日 22時) (レス) id: 9b965d834a (このIDを非表示/違反報告)
おりょうり(プロフ) - マミむめもさん» マミむめもさん、コメントありがとうございます。 完全に私個人が食べたいメニューとなっております。 これからも更新頑張らせていただくのでよろしくお願いします。 (2015年8月9日 19時) (レス) id: 4a266f676d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おりょうり | 作成日時:2015年8月2日 21時

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