注文 ページ15
谷裂が上へ上がっていったあと、しばらく ツルハシを肩にかけてあたりをブラブラした。ここが最後の部屋で、ドアなんか手で開けるのは時間の無駄だと思っているため蹴り開ける。
「ここにはいねえな」
部屋をぐるりと見渡すが特に荒れているこの部屋にはいくらなんでもいないだろう。取り敢えず３歩ほど出て背伸びをしてよく見渡す。 すると、ガタッと音が聞こえた。
「あ？」
何かいる。きっとその直感は本物だろう。音が聞こえたのはあの掃除用具入れのような物の中だ。 そちらへ近づき思いっきり蹴り飛ばす。 ガダダタンッと派手な音がしたと同時に息を呑むような音がした。
「出てこい」
そう言い放つと掃除用具入れの扉を叩いているのかバガンバガンと壊れるのではないかと思うくらい強く音がした。 開けようとしているが全くあかないようなので取手にてをかけて引っ張るが全く開かない。
「チッ。 木舌呼んでくるか」
階段を降りて降りて降りると偶然木舌に遭遇したので声をかけると「おれにできるの？」と疑問を投げかけられたが兎に角来いの一言で沈ませる。 来た道を戻ると佐疫がいた。
「ん、あれ、木舌と田噛も調べ終わったの？」
「いや、俺は木舌呼びに来ただけだ。 お前らんとこいねえんなら谷裂んとこだな」
「おれに掃除用具入れ破壊なんか出来るかなぁ」
「じゃあ俺もついてくよ。することもないし」
「ああ」
「これ壊すの？」
木舌が掃除用具入れの前で振り向き確認してきたので頷くと、斧を扉へ叩きつけた。先程よりひどい破壊音がし、扉がきぃと開き、中から何かが転がり出てきた。
「こいつか？」
「そうっぽい？」
佐疫がマスケット銃を構えた。 すると転がり出てきた何かがヒュッと息をのみ、素早く逃げていった。 なんだあれ。
「追わなきゃ、あの人」
「亡者か」
「いや、人間。 肉じゃがの」
「人間がこんなところにどうやって入ったのかな」
「さあな。 また別れて探すか？」
「そうした方がいいよね」
木舌が斧を構え直してそう言うと、上から凄まじい破壊音がした。
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おりょうり(プロフ) - 亜鉛さん» 初めまして。最後までお付き合いありがとうございました。続きまで期待してくださりありがとうございます。ボチボチ頑張りますのでよろしくお願いします。本当にありがとうございました！ (2015年9月4日 23時) (
レス) id: 4a266f676d (このIDを非表示/違反報告)
おりょうり(プロフ) - Cm＠すたーしょこらさん» 最後までお付き合いありがとうございました！ 煮詰まったり展開に悩んだりしたのですが完結できて良かったです。本当にありがとうございました。 (2015年9月4日 23時) (レス) id: 4a266f676d (このIDを非表示/違反報告)
亜鉛 - 続き、出来たら見ます！楽しみにしてますね！まぁ、無理にとは言いませんけどね。気長に待ってます！ (2015年9月4日 22時) (レス) id: 80557561c9 (このIDを非表示/違反報告)
Cm＠すたーしょこら(プロフ) - ご馳走様でした。終わってしまうのはとても惜しいですが、読んでいてとても楽しかったです。 (2015年9月2日 22時) (レス) id: 9b965d834a (このIDを非表示/違反報告)
おりょうり(プロフ) - マミむめもさん» マミむめもさん、コメントありがとうございます。 完全に私個人が食べたいメニューとなっております。 これからも更新頑張らせていただくのでよろしくお願いします。 (2015年8月9日 19時) (レス) id: 4a266f676d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おりょうり | 作成日時：2015年8月2日 21時
