手を55 ページ20
それからのことだった、
モブくんが、爪の司令塔である人物を倒した。
霊幻さんや弟の律くん、テルくんが
力を使い切り眠ってしまったモブくんを運び、それぞれ別れた。
島崎くんの能力で、私の家までテレポートし、
家に着いた安心感で倒れそうになった。
ﾎﾞﾌｯ
｢おっと、大丈夫ですか?｣
『あ、ありがとう』
ギリギリの所で島崎くんの腕に救われた。
立ち上がらせてくれるのかと思えば、そのまま姫抱きをされ
ソファまで運んでくれた。
途中、恥ずかしさで降ろしてもらおうとしたが...
.
『...亮くんの香りだ』
彼の匂いで落ち着いてしまい、そんなことすらどうでも良く感じた。
｢私の匂いを嗅ぐなんて、Aさんも随分と変態ですね｣
『変態じゃないもん。
あと、その変な喋り方、そろそろやめて頂いていい?
一人称や、さん付けはやっぱり嫌だ。
島崎くん、本当は自分のこと俺って言うのぐらい知ってる』
やっぱり喋り方に違和感があるんだよね。
私の言葉に、彼は安心したような微笑みを見せ
私の首に顔を埋め、ぎゅっと抱きしめた。
.
.
｢Aの香りは、やっぱり落ち着く。
俺とはまた違う香りだ｣
あぁ、やっぱりこっちの喋り方の方がいい。
昔の島崎くんに戻ったみたい。
『ふふ、島崎くんも変態だ』
｢そうさ。
まぁ、匂いやオーラでしかAを見ることしかできないから嗅覚も必要なんだ｣
そうか、彼は盲目だった。
明らかに目が見えてるような動きをするので、
ついつい忘れてしまう。
彼にはどんな世界が見えているのだろうか
私はどんな風に見えているのだろうか。
そんな時、とある言葉が頭に過った。
.
.
.
___大いなものも治せるんと思うんですよ。
.
『!』
あの時のテルくんの言葉だ。
そうだ、もしかしたら、私の復元能力で...。
『亮くん、ちょっといいかな』
そうして私はそっと彼の目の辺りに手を添えた。
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和弥(プロフ) - ゆっくり読もうとしてたのに何処を読んでも続きが気になってしまい、結局一気に読み終えてしまいました（笑）。面白かったです。 (2019年10月11日 7時) (
レス) id: 46187c734e (このIDを非表示/違反報告)
雷獄丸(プロフ) - 完結しましたね!お疲れ様です!オチも良くて、枕殴りながら昂る感情抑えてましたwこれからも新作など気長に待って居ます! (2019年8月28日 2時) (レス) id: 029467bfb3 (このIDを非表示/違反報告)
黒咲(プロフ) - なかさまさん» ふぉーーー！！ 完結おめでとうございます！ザキ島さんの目が治り（？）ハッピーエンド、最高でした！！ 短編の方も見に行きますので、また！（・◇・）/~~~ (2019年8月27日 23時) (レス) id: f6a0d4e4dd (このIDを非表示/違反報告)
なかさま(プロフ) - 黒咲さん» 胸熱展開となってきましたよー！！！ここにもまた体を気遣って...更新頑張ります！！ (2019年8月23日 23時) (レス) id: dc39ce0bdb (このIDを非表示/違反報告)
なかさま(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» 私の体を心配してくださる、、、あなたは女神様でしょうか？？更新頑張りますね！！ (2019年8月23日 23時) (レス) id: dc39ce0bdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なかさん | 作成日時：2019年4月14日 19時
