さーでぃふぁいぶ ページ39
次の日。
稲森が食堂に着くと、既に皆来ていた。稲森は食事を選び、席へ座る。そこで、ふと気づく。
「あれ？攻豪は？」
「そーいや…いねーな！」
「ここに来た時もいなかったでゴス」
攻豪の姿が何故か見当たらない。
剛陣も岩戸も彼を見てないという。
すると神門が呟く。
「Aくんなら『…人に会う約束をしてます』って朝ご飯たべて行っちゃったわよ」
「…人に会う？」
「黒幕にでも会ってんじゃねぇの」
灰崎が吐き捨てる。
「でも…ほんとに裏切り者なのかなぁ…」
稲森はうーんと頭を抱えた。
「そういえば皆さんは攻豪くんが“フィールドの死神”と呼ばれた理由をご存知ですか〜？」
突然、今までいかにもやばい自作炒飯を食べていた監督がメンバーに話しかけた。
「そういえば……」
「今まで知らなかったな」
向かい合わせに食べていた吹雪と基山が顔を見合わせる。
他のメンバーもさあな、知らないな、と口を揃える。
「彼は1年前、既に圧倒的な実力を誇り、敵は寄せ付けず、どんなキーパーも彼の前には蟻の如し…ようするに無敵のストライカーだったようですねぇ。」
「え？でも攻豪なんて名前聞いた事ありませんよ？」
風丸が問うと、監督はうんうんと頷き人差し指をぴんと立てた。
「彼はFFにはでていませんし。……調べたところ、彼は学校に通ってませんでした」
「「えっ！？」」
驚きの声を上げる一同。
「つまり彼はFFに出れる実力はあったものの、学校に通っていなかったため出てない、ってことです。どうやらある施設に通っていたみたいですねぇ…」
基山がぴくりと肩をうごかす。
「…施設？」
「はい、保護施設というか……サッカー選手を育成する施設に入ってたみたいですね」
監督の助手である子文が答える。
「じゃあ親がいないということか…？」
砂木沼が恐る恐る尋ねる。
「そのサッカー選手育成施設のトップクラスだった攻豪くんは、FFの出場チームを1人で倒して回り、その圧倒的強さと畏怖から彼は“フィールドの死神”と呼ばれたと言われています。ちなみに、彼の力を崇拝していた人もいるそうですね」
彼のことが載った記事を読み上げる子文。
「す、崇拝〜！？…“死神”だからか？」
剛陣が監督の方に身を乗り出す。
「…まあ、その通りです」
「じゃあ今日人に会いに行くというのは…」
西陰が問う。
「えぇ、恐らくですが、」
「待っていたぞ、攻豪A。」
『死 ねクソジジイ』
＿施設関連の人でしょうね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 104人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
求人フラスコ(プロフ) - 樹さん» 鉄骨（察し） 棒読みのプロ攻豪くん（適当）← (2019年1月29日 23時) (
レス) id: ea630ba89f (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - 鉄骨...嗚呼...。流石に棒読みは笑った← (2019年1月29日 21時) (レス) id: abbeb7a778 (このIDを非表示/違反報告)
求人フラスコ(プロフ) - 樹さん» 影山総帥と気が合いそうな攻豪くんですから← わんこチビなんて言ったら上から鉄骨落ちてくる（多分）← (2019年1月28日 23時) (レス) id: ea630ba89f (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - アウトです攻豪くん。←NGクソ笑った人 (2019年1月28日 21時) (レス) id: abbeb7a778 (このIDを非表示/違反報告)
求人フラスコ(プロフ) - 月兎 さん» 返信ありがとうございます！ややっ、佐久間くん好きなんですねー！良いですよね長髪眼帯男の娘…（うへへ）攻豪くんのことこれからも応援してやってください（土下座）← (2019年1月28日 21時) (レス) id: ea630ba89f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：求人フラスコ | 作成日時：2019年1月19日 17時
