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ネタ6 ページ25

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えっちい話が書きたいのに夢主ちゃんが全然そっちに持っていってくれない。
降谷さんの同期が降谷さん宅で宅飲みしてたよっていう背景設定があります。




◇◆◇



彼の雰囲気が段々危ないものになっているのには気がついていた。隣で缶チューハイをその童顔と不協和音を奏でるのではと危惧するくらい雄々しく煽り倒して、酔っぱらって肩に頭を預けてくるのはまだいい。シャンプーの銘柄をお教え願いたいほどサラッサラの金髪をぐしゃりとさせてぐりぐりと顔を押し付けてくるのも許す。むしろ可愛いからもっとやっていいぞ。次第に身体が重くなってきて体重をこちらにしなだれかけるのも酔っぱらいにはよくあることだろう。しかし。
苦笑いでそろそろお開きにしようと提案した意見をにべもなく却下して、今までだるんだるんに力の入っていなかった腕を火事場の馬鹿力とばかりにぐっと腰に回されたら。
これは、ヤバイんじゃないですかね。
つまり何が言いたいかというと私の優秀(?)な本能に潜む危機察知能力が懸命に鳴っていたにも関わらずそれをガン無視して宴を続けた私にも少しはこの状況に陥ったことへの責任があるということだ。
それすなわち、私には彼の貞操を守る義務が発生するのと同義。ちなみに達成できなかった場合彼の貞操どころか私の(不本意だが)守ってきた処女さえ犠牲となるので、最早これは彼のためとも言えるし、自分のためとも言える。
時間をかけてゆっくり、しかし着実にこちらへかかっていた圧力は、どうやら勘違いなどではなかったらしい。もう抵抗できる領域でなかった私はいとも容易く、彼の手によって床へ仰向けに押し付けられることになった。身体での抵抗はもう確実に無理だろう。この人に力技で勝とうとするなぞ百年早い。勝ててゴリラだ。比較対象に人間を当てるのはアホらしい。では口ではどうだ。


「あの、降谷? この状況はどうした。血迷ったかい?」
「……」
「あの、なんかしゃべ、」
「……可愛いな」
「は????」


おう困ったぞい。会話が成立しないんだぞい。
頭を抱えて嘆きたいところだが現在私は押し倒される際に目の前の男に両腕の自由を奪われている。もっと細かく言うとハンズアップのポーズで床に縫い付けられている。びくともしないんですけど。力強すぎて怖い。
男――降谷零はうっとりと目を細め、舌なめずりをした。


「俺に抵抗出来ないAは、可愛いなあ」


いやお前嬉しそうに言ってるけどまじ意味わからんマンモス。


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作者名:dear | 作成日時:2020年3月10日 2時

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