ネタを書き散らかすだけ【安室透/降谷零】 (ページ3)

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2,こんにちは異世界ページ3

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仕事が終わってすぐさま直帰し倒れるかのようにベッドにダイブをかました、筈だ。
何せ昨日は外回りが多く一日中出歩いていた為ヘトヘトになって帰ったものだから、正直記憶が曖昧である。次の日は休みの日であったから尚更一つも気にする事なく寝入った。
明日シャワー浴びよ、と面倒事は後回し。

それが何故か、身体が妙に痛むと不思議に思って目を覚ますと、ベッドから結構離れた床で寝ていた。

自分は寝相が良い方だし、夢遊病の類いでもなかったのでこれはおかしいぞ、と考えた訳だが、意識がない間の事など考えたって分からないに決まっていた。
起き上がってベッドを見てみると、そこは綺麗にパリッと糊の効いた清潔感溢れるシーツが敷いてある。

これは、おかしい。
先程より確実に、私は懐疑心、いや恐怖を募らせた。

日々業務で貧弱な身体を酷使し疲労度MAXの状態で帰宅する私がシーツを綺麗に出来るのは休日の時だけ。だのにそのシーツは然も当然の様に今しがた敷かれた状態といった風貌なのだ。皺一つない。
部屋をくまなく見てみると、全て綺麗に整えられていた。それなりに入っていたはずのゴミ箱は空っぽで、今度の休みに掃除しようと思っていた台所の油汚れもピカピカにされているし、干してあった洗濯物はクローゼットに納められている。
まるで、私の為に設えられた私の部屋と同じ違う部屋、だった。

青ざめているだろう顔はわざわざ確認しなくても分かった。

何が、あった。

気味が悪いという言葉じゃ到底足りない。
テーブルに乱雑に置かれていた部屋の鍵をひっつかんで性急に屋外へ出る。

そこは、全く知らない風景だった。

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