殺人なんてないさ ページ9
コツ…コツ…
……よし…
これで………あいつを………
……殺せる………
ある少年は、ブレーカーの前に立っていた。
あの…
デカ警察………!
キィ………
サラ「……ゆ…とくん」
ユウト「ゔわぁっ!!!!」
台に乗っていたユウトは、びっくりしてバランスを崩していた。
サラ「っ……危ない!!」
間に合うかわからなかった。
それでも、助けなければいけない。
あの言葉も聞こえてきた。
デカ警察…おそらくタケオさんのだろう
狼で確定した。
それなのに…
ボスっ!!
なんとか受け取ったものの、
地面に顔を強く打ってしまった
サラ(たぱーー……)(鼻血)
ユウト「ちょっ…大丈夫なの?
鼻血凄いんだけど…ほら、上向かないで…
ここ抑えといて」
サラ「はへ…」
ユウト「…」
サラ「……」
ユウト「…黒羊」
サラ「?」
ユウト「…聞こえてたんだろ」
サラ(こく)
ユウトが下を向いた。
ユウト「…人生、ずっとクソゲーだと思ってた」
サラ「……。そうだよ」
ユウト「!」
サラ「人生は…クソゲー。
だから…いいゲームに変えなきゃいけない」
ユウト「…わかってるよ…」
サラ「でも…本当にそれが良いか、と思えば…
そうでもにゃいの」
ユウト「………くっそ喋るね、アンタ」
サラ「……なんか、ほっと…したから」
ユウト「…あっそ」
サラ「……ふへ」
ユウト「……。やれやれ。聞かれたしもう無理か。
…自首しようかな」
サラ「!!だ…めっ」
ユウト「どうして?もうバレちゃったじゃん。
…あんた、あの金髪ノッポのときもギャン泣きしてたけど…
…僕の場合、それ、不要だから。
…静かに泣いといてよ。」
サラ「……………」
ユウト「…アンタの責任じゃないから。
…これは、僕の責任。
助けてくれて…嬉しかった。
噺まで聞いてくれてさ……優しさ爆発黒羊?」
その後、また簡易裁判が行われ、
ユウトが処刑されることとなった。
インベーダーの機械に乗せられて、
たくさんの敵を破壊していくユウトくん。
でも、そのうちレベルが上がり、
倒しきれなくなって…
敵が沢山押し寄せて、その中心で…
爆発した…
ユウト「……アンタみたいな人ばっかりだったら…
人生、いい方向に向かってたと思うよ」
サラ「……」
笑ってた。
あのユウトくんが、笑ってたんだ
次の扉を開くと、真っ暗だった。
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ライグリール | 作成日時:2024年2月22日 17時