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HAPPYEND! ページ29

私は…それを口にした後、

ゆっくりとサトルさんに唇を合わせた。

キスをした事自体は…初めてで。

それはとても甘くて、ほろ苦い。

…お酒の苦み…?大人の苦み?

つる、と舌がぶつかって、
ゆっくり…入ってきた。

身体が熱を帯びる。

サトルさんが…照れたように口を離す。

二人で、微笑み合って。

寒い夜は…ふけていく。


あの殺伐とした狼ゲームは…
優しいあなたと出会わせてくれた。


ありがとうじゃなくて…

ごめんねがあってる筈だ。

ちゃんと、ごめんねと伝えるべきだった。

ユウヤを…ちゃんと助けられたら…
親が死ぬことはなかったよね。

…まだ、狼ゲームは続いてるのかもしれない。
だけど…今は、この幸せを大切にしたいな。








……サラちゃん、サトル先生

お幸せに、ね!










HAPPYEND

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作者名:ライグリール | 作成日時:2024年2月22日 17時

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