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二人は優しい現実を見るか? ページ23

ビーッ…ビーッ…


サトル「……これは…」


ウルフ「狼が誰も殺さなかったため、
処刑を行う。」


サラ「……サトルさん。
…実は…私、狼なんです。」

サトル「………私もだよ。」

サラも、サトルも…目を丸くした。
…でも、その後…
ふわ、と笑う。

サラ「…なんだか…不思議な気分です。
…これから…死ぬっていうのに…
怖くないんです」

サトル「…死ぬのは怖いけど…。
…二人で、だからかな?」

サラ「…かも、です…ね」


そして、処刑部屋に移って…


ウルフ「今回の狼は…
夢倉敷サラと、米森サトルの二人だ。」

リンタロウ「ええ!?2人共殺さなかったの?」

サトル「…お恥ずかしながら。」

メリー「イレギュラーですが…
処刑を開始します!」





…そこは、とても美しい川だった。
私達は、その上流と下流に立っていた。

サトルさんは下流から、私は上流から泳いで…二人が出会い、
身体を寄せ合えばクリアになるって。

…でも、その川は…とても流れが激しかった。

サトルさんは見えているけど…
私からは、流れに飛び込む恐怖が襲う。

…水に入る。
とても心地良い温度だ。

サトルさんが、もがいて…

私も…藻掻いた。

でも、途中に石があって…
体中、傷だらけだ。

ようやく、…指が触れ合う。

手を寄せ合い、体を寄せた。
けれど…もう限界で、
下流に流されてしまう。

サラ「サトルさん…大好き…ですよ…」

サトル「………私から、言いたかったな



…私も…貴方がーーー」

 





ドパァン!!!






……………



メリー「無事!処刑が完了しました!」

藻掻いた先は。→←狼鉢合わせ



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作者名:ライグリール | 作成日時:2024年2月22日 17時

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