喋れず少女(狼ゲームアナザー) (ページ17)

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次のゲームは… ページ17

次の部屋。

まるで、そこは…お家。

中央には、こたつがあって、

コタツの中には、うずくまった人形。

片方は、血まみれの洋服。

片方は…ユウヤをコロしたいと書かれた紙。

…ユウヤをコロしたい…

………電車事件…

あれのいきのこった…

…森兄妹！？

……森といえば…ミサキさん…

…もうひとりは…誰だ…？

…順当…最初の声は…

…リンタロウ？

…でも……そんな様子は…

ウルフ(ちょんちょん)

サラ「？むぐっ」

ウルフ「……フン」

サラ(…意識が…遠く…)

………

サラ「……ん……こ…こ…」

目を覚ますと、グラグラと煮立った釜の上。

サラ「ひいっ！？ここ…なに…！？」

ゴチィン！！

サラ「いててて…」

サトル「…その声は…サラちゃん？」

サラ「サトルさん…？」

…っていうか、サトルさんぶつかってばっかり…

サラ「これは…なんでしょう…」

サトル「…わからない…けど、
落ちたらまずそうだ…。ということは…」

ウルフ「そうだ。これが次のゲームだ。」

メリー「名付けて！
釜茹で回避大作戦！」

サラ「…かまゆで…かいひ…？」

ウルフ「…このゲームでは、ともに縛られているのが仲間となる。」

メリー「その二人で、まずは縄を解きます。
その時、問題に間違えると片方は真っ逆さま！」

ウルフ「その次は、足場を伝い、別のペアを助ける。」

メリー「ただし、制限があります！
最大で助かるのは、5ペアです！
助かった瞬間、手間取った人たちは全員釜茹でです〜。
そして、謎解きの難易度は…
その人達の、職業で決まります！」

ウルフ「他のペアを助けるときも、
そのペアの問題を間違えたら真っ逆さまだ…。」

メリー「如何に脱出を早くするか、
それが鍵となります！」

ウルフ「ああ…それと…。
確実に助かりたいなら…

相方を生贄に、釜へ落とせ…。
そうしたら、絶対に安全なところへ行き…
このゲームでは…
死ぬことはなくなる…。
ちなみに〇〇への問題と出るが、
ペアの人間が答えてもいい。」

メリー「それでは！釜茹で回避大作戦！スタート！」

サトル「…サラさん…
君の職業は…」

サラ「…私の職業は…

…うたいて、です」

サトル「…歌い手？
歌を…歌うのかい？」

サラ(こくこく)

サトル「…生きて出られたら、カラオケでも行きたいね…」

サラ「…はい…」