二本目は何処 ページ13
サトル「…ご、ごめんよ。驚かせてしまったね。」
サラ(ブルブルブルブル)
サトル「………」
よしよし、と優しく撫でられる。
…なぜだか、心地が良い。
じゃなくて。
サラ「…これ…また、ヒント…が…」
サトル「…何々…？
無くしたものにこそ真価がある…」
サラ「…無くしたもの…」
そういえば、遺体安置室…
何か…違和感が…
マキ「２人共！二本目見つけたよ！」
サラ「！それは、どこに？」
マキ「遺体安置室の、写真！
サラちゃん、写真では何処となく泣きそうだったのが、
無表情になってたから…」
サトル「す…凄い観察眼だね…」
メリー「残り15分！
既に両チームとも、2本目を見つけています！」
サトル「…ヒントなしで、それを見つけるなんて…
マキさん、恐るべし」
サラ「ま…き、さん…
ひ…んと……」
マキ「…えっとね…それが…
全ては、胸の中に」
胸の中…
胸の中？
サラ「…それだけ？」
マキ「ええ…」
サトル「…胸の中…難しいね…」
サラ「……っと……胸ポケット…？みせて…ください」
サトル「ああ、そうか…いいよ、ほら」
胸を差し出すと、そこに手をいれる。
紙が当たり、それを引っ張ると…
また紙。
それは…
灯台下暗し
サトル「灯台下暗し？」
マキ「…最初の部屋じゃないかしら」
サラ「…いって、みましょ」
はしって、最初の部屋に来た
ショウマ「うぉ…っと、見つけてきてくれたのか？」
マキ「まだなんだけどね…」
サラ(………)
テーブルの下をくまなく探す。
だけれど、鍵は見つかりそうもない。
サトル「…！ショウマくん。君の首元に…！」
ショウマ「え…」
ぐっと、取ると…！それは……
…赤い鍵。
サトル「…え？」
ミホ「…それ…」
いつの間に戻ってきたミホさんたちも絶句している。
青い鍵。
必要なのは、青い方なのに…
赤い鍵
ユキナリ「…やっぱり、皆が持ってたんだね」
チエの手元に…
2本の赤い鍵と……
一本の、青い鍵
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作者名：ライグリール | 作成日時：2024年2月22日 17時
