56話 ページ6
諸伏side…
諸伏「な、なんです、その顔…それに、これは一体…?」
『心理テストみたいなものかな。』
諸伏「心理テスト、ですか?」
A君は僕の選んだ方の香水を付けると艶っぽく笑った。
急に変わった雰囲気に戸惑う。
諸伏「…A、くん?」
『諸伏、おいで。』
ベッドに腰掛け隣に座るように促すA君。
諸伏「…っ」
その仕草が色っぽく、顔に熱が集まるのを感じた。
言われた通りに隣に腰掛けると、ゆっくり手が伸びてきた。
『いい子。』
肩を抱かれ縮まる距離。
ふわりと香る大人な香り。
A君の体温。
その全てにドクン、と心臓が高鳴った。
そして頬に手を添えられたと思ったらそっとキスを落とされる。
驚いて身を引こうとしたが腰に手を回され、それも叶わない。
諸伏「ん、Aく…んっ...///」
何度も何度も触れるだけのキスが繰り返される。
まるで焦らすように軽く触れるだけ。
…どうしてこんなことを?
友人として止めなければいけないのに、それを勿体ないと思ってしまう自分がいる。
『はは、可愛い。ベッドに押し倒されてるの気づいてる?』
諸伏「…?」
目を細めて笑う彼。
…いつの間にこんな状態に…。
『ね、諸伏。俺に抱かれたくなった?』
悪戯っぽい笑みを浮かべ楽しそうに聞いてくるA君。
またからかわれた…!
そのまま流されそうになった自分を殴りたい。
諸伏「〜っ、悪戯でキスしないでください…!///」
『ふはっ、悪戯じゃなきゃいいのか?』
諸伏「…もう、知りません。」
『待て待て、怒るなよ。…実はこの二つの香水はハニートラップの時に使ってるんだ。こっちの甘い香りが抱かれる側の時、諸伏が選んだのが抱く側の時。』
ハニートラップ…?
…今日つけてたのは甘い香りの方…。
ということは…今日、A君は…誰かに…
諸伏「…抱かれたんですか?」
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碌無者(プロフ) - とても好きです、続きを心待ちにしております。受けコウメイさん大変美味しいですありがとうございます!!!!! (6月8日 3時) (レス) @page16 id: 30016e5b4f (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - Excuse meさん» 流石にダメだと思いますよ。 (2023年1月31日 14時) (レス) id: cb2bf785ca (このIDを非表示/違反報告)
Excuse me(プロフ) - pixivで書いてもよろしいでしょうか?名前、タイトル変えます (2023年1月30日 22時) (レス) id: 880b7bddc6 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2023年1月28日 15時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - 続編おめでとうございます。主人公君の色気にドキドキです。 (2023年1月28日 14時) (レス) @page1 id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もん(mon) | 作成日時:2023年1月28日 13時