54話 ページ5
『うーん…』
リビングに戻りパソコンと向き合う。
報告書を仕上げたいのだが、先程の諸伏の姿が頭から離れず集中出来ない。
諸伏が大袈裟なくらい恥じらうから、つい俺まで焦ってしまった。
ちょっと見ただけであの反応なんだから一緒に風呂に入るのは夢のまた夢。
友達と裸の付き合い(健全)は当分叶いそうにない。
諸伏「お風呂、ありがとうございました。」
振り向くと俺の服を着て少し恥ずかしそうに俯く諸伏がいた。
俺の方が身長が高い為、袖と裾が余ってしまっている。
元々細身の諸伏がより華奢に見える。
『諸伏そんなに小さかったんだな。』
俺がそう言うと、諸伏は少し眉を寄せた。
諸伏「君が大きすぎるんですよ。」
『んー…服、やっぱ景光のにする？けど、景光よりは諸伏の方が背高いよな。』
諸伏「…A君のでいいです。もう着てしまいましたし。」
『そうか、でもなんか可愛く見えて悪くないかもな。彼シャツ？とはまた違うけど…』
袖と裾をちょうどいいところまで折ってやりながら言えば諸伏は少し頬を染めた。
『はは、本当可愛い。』
頭をポンポンと撫でると「な、なんですか…もう///」と少しムスッとしたが特に止められる事も無かったので良しとしよう。
『俺まだ仕事があるから先に部屋に案内するよ。』
諸伏side…
『どうぞ。』
案内された部屋もやはりアンティーク調。
本棚には英語の医学書。
デスクの上にはメンテナンスの為か解体された銃が置かれている。
そしてその横には2本の香水。
…あ、香水…。
そう言えば、まだ聞けてなかった。
『ん？これが気になるのか？』
僕の視線に気づいたのかA君は香水を手に取った。
諸伏「…コナン君が香水を気にしていた様だったので…」
『ふーん、なるほどな…あ、そうだ。』
A君は何かを思いついたようで楽しそうに笑った。
そして机の中から名刺を2枚取り出し、それぞれに香水を振りかける。
『諸伏はどっちを俺につけて欲しい？』
諸伏「…ふむ、そうですね…」
1つは今日つけている、男性用だがどこか女性寄りの甘い香り。
もうひとつは大人の色気と余裕を感じるような男の香り。
どちらも似合うとは思うが、個人的に胸が高鳴るのは後者だ。
諸伏「こちらの方が好きです。」
選んだ方の名刺をA君に渡せば『ほー、諸伏こっちなんだ』と少し意地悪そうに笑った。
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碌無者(プロフ) - とても好きです、続きを心待ちにしております。受けコウメイさん大変美味しいですありがとうございます！！！！！ (6月8日 3時) (
レス) @page16 id: 30016e5b4f (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - Excuse meさん» 流石にダメだと思いますよ。 (2023年1月31日 14時) (レス) id: cb2bf785ca (このIDを非表示/違反報告)
Excuse me(プロフ) - pixivで書いてもよろしいでしょうか？名前、タイトル変えます (2023年1月30日 22時) (レス) id: 880b7bddc6 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 続編おめでとうございます！ (2023年1月28日 15時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - 続編おめでとうございます。主人公君の色気にドキドキです。 (2023年1月28日 14時) (レス) @page1 id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もん（mon）
| 作成日時：2023年1月28日 13時
