65話 ページ16
諸伏side…
諸伏「…A、くん？」
急に固まってしまったA君に声をかけてみれば、彼は少し慌てた様子で立ち上がった。
『…っ///あ、いやっ…ここまでにしとこうか！』
え…
どうして急に…？
しかし段々と冷静さを取り戻すと、自分の先程まで醜態を思い出す。
はしたなく快楽の海に溺れ、あられもない声を上げて善がる僕を浅ましく思ったに違いない…。
…この先を強請る前で本当に良かった。
何より彼のスラックスがこの行為に興奮していたのは自分だけだったのだと物語っていて、より悲しくなった。
諸伏「…ふふ、僕の勝ちですね。」
それを誤魔化すように笑えば、彼は小さく笑い僕の額にキスを落とした。
『紅茶淹れてくる。』
A君は僕にブランケットをかけるとキッチンへと歩いて行く。
ソファーの片隅に置かれたクッションに顔を埋めキュッと目を閉じた。
諸伏｢……敢助君、…僕では、ダメみたいです…｣
Aside…
『…はぁー……』
お湯を沸かしながら大きく深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。
仕事以外で誰かに触れたのはいつぶりだろうか…？
…いや、初めてだ。
物心ついた頃からセックスはただの情報収集のための手段だと認識していた俺は全く性欲が無い人間だ。
仕事以外では性的な事はしたくないと思っている程に。
自慰行為だって殆どしない。
それなのにどうして俺は諸伏にもっと触れたいと思ってしまった。
もし、あのまま続けていたらどうなっていただろう？
諸伏が嫌だと言っても無理矢理続けていた？
それとも諸伏が欲しいと言うように快楽に溺れさせていた？？
…大切な友達だと自分で言っておきながら、こんな事を考えるなんてどうかしてる。
そもそも冷静に考えたら、諸伏が俺の事を好きなんでそんなことあるわけがない。
きっと俺の勘違い。
続く (更新停止中)
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ベル→ジン?
任務に疲れて寝てほしい※車内
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碌無者(プロフ) - とても好きです、続きを心待ちにしております。受けコウメイさん大変美味しいですありがとうございます！！！！！ (6月8日 3時) (
レス) @page16 id: 30016e5b4f (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - Excuse meさん» 流石にダメだと思いますよ。 (2023年1月31日 14時) (レス) id: cb2bf785ca (このIDを非表示/違反報告)
Excuse me(プロフ) - pixivで書いてもよろしいでしょうか？名前、タイトル変えます (2023年1月30日 22時) (レス) id: 880b7bddc6 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 続編おめでとうございます！ (2023年1月28日 15時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - 続編おめでとうございます。主人公君の色気にドキドキです。 (2023年1月28日 14時) (レス) @page1 id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もん（mon）
| 作成日時：2023年1月28日 13時
