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51話 ページ2

高明side…


A君が夕食の仕上げをしてくれている間、景光とリビングのソファに腰掛けテレビを見る。

しかし先程の光景が頭から離れなくてテレビの内容など全く頭に入ってこない。

景光「ねぇ兄さん。兄さんってもしかして…Aのこと好きなの?」

高明「……どうしてそう思うんだ?」

景光「別に…ただ、そうじゃなければいいなって思っただけだよ。」


パッと隣に座る景光に視線を移すと真剣な顔でこちらを見ていた。

そして気づいてしまった。
景光もA君を慕っていることに。


高明「…もしかして…」

景光「うん、好きだよ。」


まっすぐとした瞳ではっきりとそう言った。


年の離れた弟は目に入れても痛くないくらいに可愛らしくて、
昔からいつも景光を優先させてきた。
幼い頃から、おやつも、おもちゃも、景光が欲しがれば全部与えてしまうほど可愛くて仕方なかったのだ。
もちろんそれは今でも変わらない。


けれど…


高明「………今回ばかりは譲れないよ、景光。」

景光「…!」


景光は驚いたような顔をしたが、直ぐに嬉しそうに笑った。


景光「ふふ、兄さんが我慢しないの初めてだね。いつも我慢してばかりだったから俺嬉しい。…まぁ、そう簡単に譲る気はないけどね。」

高明「景光…」

景光「けど、俺以外のものになるなら…それは兄さんがいいな。」


ニコッと笑う景光。

A君を取られたくなくて、思わず譲れないと言ってしまった。
諦めようと、隠し通そうとしてた筈なのに。
○さんや敢助君、そしてコナン君がこの気持ちを肯定してくれたからかもしれない。



『随分と楽しそうだな。なんの話?』

景光「ふふ、俺と兄さん二人だけの秘密。ね、兄さん。」

高明「…あぁ、そうだな景光。」

『はは、そうか。お待たせ、ご飯にしよう。』





A君が作ってくれたフレンチを食べながら3人で楽しく会話をする。
そういえば昔両親が亡くなる前、A君をうちに呼んでみんなで食事をしてみたいと思った事があった。

少し形は違うけれど、それが叶ったようで嬉しい。

この時間が永遠に続けばいいのに。

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碌無者(プロフ) - とても好きです、続きを心待ちにしております。受けコウメイさん大変美味しいですありがとうございます!!!!! (6月8日 3時) (レス) @page16 id: 30016e5b4f (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - Excuse meさん» 流石にダメだと思いますよ。 (2023年1月31日 14時) (レス) id: cb2bf785ca (このIDを非表示/違反報告)
Excuse me(プロフ) - pixivで書いてもよろしいでしょうか?名前、タイトル変えます (2023年1月30日 22時) (レス) id: 880b7bddc6 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2023年1月28日 15時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - 続編おめでとうございます。主人公君の色気にドキドキです。 (2023年1月28日 14時) (レス) @page1 id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もん(mon) | 作成日時:2023年1月28日 13時

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