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62話 ページ13

諸伏side…


諸伏「…っ、…ん」


リビングのソファーに座らせられ、軽くキスを落とされる。
以前のようにイチゴミルクの飴を舐めているのか、ふわりといちごの香りがした。

キスをしながら耳や頸を指先でくすぐられ、身体がゾクッと震えた。
擽ったいような、もどかしい感覚。
それに腰のあたりがゾクゾクとして変な感じだ。
それに耐えるようにA君の背中に回した手に力を込める。


諸伏「…ぁ、それ…嫌、です……んっ」

『ん…擽ったい?』

諸伏「……何か、変な感じがして…」

『へぇ、どんな感じ?』


A君は楽しそうに笑うと耳と頸への刺激を再開した。
先程よりもより鮮明にその刺激が伝わってくる感じがして思わず腰が跳ねる。


諸伏「…っぅ、ぁ…こ、腰の辺りが、っ…変な、感じ、で」


素直にそう答えてみれば、彼は苦笑いを浮かべた。


『…はは、なるほど。…これはなかなか手強そうだ。』

諸伏「はぁ…っ…どういうことです?」

『いや、こっちの話。…それより諸伏。大人のキスの経験は?』

諸伏「……君としてなければ無いですよ。…君としか、したことないので…」


言いながら段々と羞恥心が湧いてきてフイ、と目を逸らす。
もしかして自分は今凄いことを言ってしまったのでは無いだろうか…
あぁ、引かれてしまったらどうしよう…

だがそんな不安とは裏腹に彼は目を細めて笑うだけ。
そしてそっとソファーに押し倒される。


諸伏「…A、くん?」

『大丈夫、キスだけ。俺に合わせて。』


彼はそういうと、また先程と同じように触れるだけのキスを繰り返す。
時折、下唇を甘噛みされ自分のものとは思えない声が漏れる。


諸伏「…ん、…ふ…Aく、んっ…」


未知の感覚に思わず名前を呼べば、A君はクスッと笑った。

そして舌先で唇をなぞられる。


諸伏「……っ///」


以前舌を入れられた事を思い出し
そう言う事なのだろうか、と少し口を開いてみる。
その推測は当たっていたようで差し込まれた彼の舌が僕の舌をチロッと舐めた。
ちょうど舐め終わったところなのかまだいちごミルクの味がする。
そしてそれは段々と深く絡めるような動きに変わっていく。


諸伏「んっ…ふ、あっ…」


堪えようとしていても出てしまう自分の情けない声に羞恥心が湧き上がってくる。
A君の舌が上顎をなぞる度、ゾクゾクとした形容し難い感覚に襲われ、自然と腰が浮いた。

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碌無者(プロフ) - とても好きです、続きを心待ちにしております。受けコウメイさん大変美味しいですありがとうございます!!!!! (6月8日 3時) (レス) @page16 id: 30016e5b4f (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - Excuse meさん» 流石にダメだと思いますよ。 (2023年1月31日 14時) (レス) id: cb2bf785ca (このIDを非表示/違反報告)
Excuse me(プロフ) - pixivで書いてもよろしいでしょうか?名前、タイトル変えます (2023年1月30日 22時) (レス) id: 880b7bddc6 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2023年1月28日 15時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - 続編おめでとうございます。主人公君の色気にドキドキです。 (2023年1月28日 14時) (レス) @page1 id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もん(mon) | 作成日時:2023年1月28日 13時

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