24話 ページ25
服を捲られ少し汗ばんだ手が俺の肌に触れる。
その、不快さに耐えるように顔を自分の腕で隠す。
諸伏(A君＿＿＿＿)
その時頭の中に浮かんできたのは諸伏が俺の名前を呼ぶ声。
『…もろふ、し…』
小さく呟いた俺の声は先生の耳にも届いたようで、その手をピタリと止めた。
その時だ。
保健室のドアをノックする音が聞こえた。
諸伏「1年A組の諸伏です。」
諸伏…
なんで…
先生「…っ」
幸いこの学校の保健室には諸伏がいる扉の他に校庭へ繋がる出入口がある。
『先生。…行ってください。』
俺がそう言うと先生は慌てて出ていった。
しばらくすると返事がなかったからか諸伏は自分でドアを開け、中に入ってきた。
そして俺の寝ているベッドの前で足を止めた。
諸伏「A、君？」
俺は起き上がり捲られた体操着を直した。
それと同時に開かれるカーテン。
諸伏｢大丈夫ですか？授業中、A君が倒れるのを見て…｣
『…そういえば諸伏の席、窓側だったな。』
諸伏｢…熱でもあるんですか？凄い汗…｣
『…ぁっ』
諸伏の指先が首元に当たる。
先程感じた不快感は全くなかった。
諸伏｢！…あ…すみません、擽ったかったですか？｣
ピクッと反応を示す俺に驚いたのか、諸伏は少し顔を赤くしながら聞いてきた。
『いや…そうじゃない、けど…今は触らないで』
諸伏｢…っ｣
何となくこのまま諸伏と話してるのはまずいと本能で察しベッドに横になる。
『…少し寝ていいか？』
諸伏｢…はい、もちろん。｣
『おやすみ。』
どれくらいだっただろうか、諸伏が席を立つ気配に目が覚めた。
そしてその気配はどんどん近づいてきて俺の顔に影が落ちたのがわかった。
そして次の瞬間、唇に柔らかい感触。
初めてでも分かる。
…これはキスと言うやつなのでは？
しかしそれは直ぐに離れ、俺の頬にぽたりと雫が落ちた。
諸伏｢…っ、ごめん、なさい…ごめんなさい、A君…｣
小さく呟かれた謝罪。
そして諸伏は保健室を出ていった。
俺はそれを確認しガバッと起き上がった。
諸伏の落とした雫はそのままシーツに落ち吸い込まれていく。
『…なんで自分からしたくせに泣いてるんだ…。』
諸伏の考えてることが分からない。
『…それに比べてお前はわかりやすいな。』
薬のせいなのかキスのせいなのかはたまたその両方なのか、主張する愚息にため息をついた。
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もん（mon）(プロフ) - Excuse meさん» すみません！友達が使いたいと言っているのでこちらの作品はご遠慮ください…>_< (2023年1月31日 13時) (
レス) id: 1f4439cdc8 (このIDを非表示/違反報告)
Excuse me(プロフ) - pixivで書いてもよろしいでしょうか？主人公の名前、タイトル変えます (2023年1月31日 12時) (レス) id: 880b7bddc6 (このIDを非表示/違反報告)
山さん - 好きぇぇぇぇぇぇえす！！！！！高明さん可愛いひろ可愛いみんな可愛いご馳走様です更新楽しみにしています（（ (2023年1月27日 14時) (レス) id: df5dd681a2 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - はじめまして。面白いです。主人公君と諸伏警部の絡み最高です。主人公君と長野県警組の絡み面白いです。 (2023年1月13日 16時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
深夜 - 絵は自分で書いたのですか? この主人公のCVは島崎信長さんかな？ (2023年1月12日 19時) (レス) @page1 id: 880b7bddc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もん（mon）
| 作成日時：2023年1月3日 10時
