【キヨ】ずっと好きだった実況者が国民的アイドルだった件について！【男主】

7話 安堵と不安と恋心 ページ8

キヨside…


トイレから戻ると二人がイチャイチャしてた。
A、さっきまで酔っ払ってふにゃふにゃしてたくせに、なんでいきなりこんな事になってんの？
…うっしーもあんな顔しちゃって、俺同担拒否って言ったよね？
なんで？


キヨ｢二人ともなにしてんの？｣


普段あまり出ないような低い声がでて自分でもびっくりした。


『んふふ〜ドッキリ〜。ね、うっしー』


Aは色っぽい顔から最初のふにゃふにゃに戻って、俺の腰にぎゅっと抱きついてきた。


牛沢｢そうだよ。あれ、カメラ｣


うっしーは起き上がると、自分のスマホを指さした。
…てことはさっきのは全部演技か。


キヨ｢んだよ〜、…あー良かった。｣


俺は全身の力が抜けていくような気がした。


牛沢｢じゃあ俺はそろそろ帰ろうかなー。｣

キヨ｢おう。…あ、うっしー｣


玄関に向かおうとするうっしーを呼び止める。


牛沢｢ん？なに？｣

キヨ｢…俺、同担拒否だから。｣






牛沢side…


家に帰り先程の動画を再生してみる。

…俺、こんな顔してたんだ。

無意識に自分の唇を指でなぞる。
…キス、して欲しかったのかな…


そのままキヨが出てくるところまで見続けると、キヨは怒りと悲しみが入り交じってるような表情で俺たちを見ていたことが分かった。
…絶対そういう意味で好きなんじゃん。

(俺、同担拒否だから。)

キヨの言葉が頭の中に響く。


牛沢｢…でも、早い者勝ちだよな？｣

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