【キヨ】ずっと好きだった実況者が国民的アイドルだった件について！【男主】

24話 後悔 ページ25

牛沢side…


え、これどうしたらいいんだ…？

いや、元々伝えるつもりだったけど…
さすがにこれは違うというか。


レト｢うっしー、ドンマイ｣


そう言われて我に返る。
これ、めちゃくちゃ恥ずかしいやつじゃん。


『うっしー大丈夫？』


え、どうする…？
もう訳わかんなくなってきた。
何か言わないと。


牛沢｢あぁ、もう好きだよ！だって仕様がねぇじゃん！好きになっちゃったんだから！｣


Aさんがドッキリの時に本気だすから…
俺をその気にさせるから…


牛沢｢…レトルトのこと考えるなら俺のこともちゃんと考えてよ｣


勢いに任せて全部言うとAさんは優しく笑いかけてくれた。


『ん、ありがと。ちゃんと考えるから。』

牛沢｢…おう。｣




キヨside…


もうすぐチェックアウトということでみんなでお土産選び。
俺もみんなとちょっと離れたところでお土産を見る。

何となく気まずかったから。
俺が一番Aを好きとか言っときながら、俺はAの答えを聞かずに逃げた。
ただAに拒絶されるのが怖かったから。

…でもやっぱ後悔してる。
真っ直ぐ気持ちを伝えて好きになってもらえるように努力する2人が羨ましかったから。


『キヨ。いいのあった？』

キヨ｢んーあんま惹かれないかも。｣

『そっか。』


こうやって俺を気にかけてくれるAが好きだ。
本当は俺だけに笑いかけて欲しい。


『あ、キヨ』

キヨ｢何？｣

『俺、キヨの事もちゃんと考えてるよ。勇気出して自分の気持ち伝えてくれて嬉しかった。だからちゃんと向き合いたい。…だめ？』


Aはそう言って困ったように笑う。
せっかく治まってたのに、また涙腺が緩むのを感じた。
鼻の奥がツンとする。


キヨ｢…っ、ありがとA｣

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