【キヨ】ずっと好きだった実況者が国民的アイドルだった件について！【男主】

21話 ぬいぐるみ ページ22

レトルトside…


うっしーと別れて部屋に入ると布団が敷かれていた。
どっと疲れが出てきて布団に倒れ込む。

レト｢はぁ…どうなったんだろ｣

頭の中はその事でいっぱい。
さっきまでの楽しい気持ちはどこにいっちゃったんだろう。

…結構時間経ったけど、まだ二人でいるのかな？


Aくんと旅行に来たの俺なのに…
どんどん悲しくなってきて俺は先に寝ることにした。


＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿


『あれ、レトさん？…寝てる？』


Aくんの声がする。
やっと帰ってきたんだ。


レト｢…おかえり…今何時？｣

『0時過ぎ。これ、なかなか取れなくて遅くなった』


そう言ってAくんは俺のお腹の上に何かを置いた。
手で触って確かめると、俺がゲームコーナーで取ろうとしてたぬいぐるみ。
アームが緩くて全然取れそうな雰囲気無かったのに。


レト｢これ、今までとってたの？｣

『ん、レトさん欲しがってたから。今日の思い出になるかなって。』


Aくんが俺のために…


レト｢ありがと！俺、一生大事にするわ｣

『喜んでくれてよかった。』


よしよし、と頭を撫でられる。
…あぁ、好きだなぁ。

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