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1話 ページ2

「やばい、見つかったぞ…」

『004、これを』

そう言ってUSBを投げた。

「006、まさか囮になるつもりか?」

『今回の任務はそのデータを守ることだ』

「それはそうだが…」

『時間がない、頼んだぞ』



わざと見つかるように走り出す。
途中銃で太ももを打たれたが、出来るだけ遠くへ走る。


…どれくらい経った?

負傷をした足ではそろそろ限界だ。
銃弾には毒が塗られていたようで足の感覚がもうない。
後ろを見てみるが追っ手はもう見えない。


小さな路地に入り一息ついた時、

《006、データは無事に回収した》

インカムに本部からの通信が入った。

『了解』

《残念な知らせもある。…004が死んだ》

『そう…ですか』

00セクションは危険な任務につく為命を落とすことも珍しいことではない。

『くそ…っ』

俺はインカムと視点カメラのスイッチを切り、銃と一緒に物陰に隠しその場を離れた。
このまま意識を失った時に見つかったら厄介になるからだ。

しばらくして立っていることさえも叶わなくなり、壁に背を預け座り込んだ。

朦朧とする意識の中、人影が近づいてくるのが分かった。
あぁ、これなら自ら毒でも飲んで自決しとけばよかったな。

せめて己の仇の顔を目に焼き付けようと顔をゆっくり上げる。
ぼんやりと見えた人影が幼い頃に遊んでもらった9つ上の幼馴染に見えた。


『…しゅ、いち……』


そのまま俺の意識は途切れた。

2話→←設定※修正しました



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やまびこ - とても面白かったです!こちらのお話も、出来たらでいいので書いていただきたいです!!気になって頭抱えてます!応援してますね! (2022年12月30日 14時) (レス) @page11 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新お疲れ様です!! (2021年5月3日 2時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわぶ大明神 - すごく面白いです!更新、また頑張ってください! (2020年3月14日 16時) (レス) id: 50f6a208a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もん(mon) | 作成日時:2020年2月1日 13時

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