【ハリポタ】守り人【男主】 (ページ5)

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3話ページ5

夏休みも終わり今日から新学期が始まる。

既に組み分けが始まっていると言うのに空席のままの隣を見てセブルスはため息を着いた。

ミネルバ｢ハリー･ポッター！｣

ハリー･ポッターの名前にざわつき始める生徒達。

『良かった、間に合ったか。』

どこからか現れたAは、皆がハリーに注目している隙に自分の席へと着いた。

セブルス｢間に合ってませんぞ。一体どこへ行っていたんですか｣

『アルバスに頼まれて城に守護魔法をかけてきたんだ。』

セブルス｢なるほど。貴方の魔法なら安心ですな。｣

『城の外からはな…』

セブルス｢？｣

組み分け帽子｢グリフィンドール！！！！｣

しばらく悩んでいた組み分け帽子だったがグリフィンドールに決まったようだ。
盛り上がるグリフィンドール席。
ハリーはほっとしたようにグリフィンドールの席に着いた。
Aはそれを見て満足気に拍手をした。

アルバス｢宴の前に一つ、皆に知らせがある。今年からA･グレイル先生が天文学の先生として復帰することになった。｣

アルバスの言葉でざわざわとしていた生徒達が一気に静まり返った。
そしてAに視線が集まる。

『…はぁ、こういうのは苦手なんだが』ボソッ

Aは立ち上がると『よろしく』と短く挨拶をし小さく笑った。

Aが動く度揺れる白銀の長い髪。
そして整った顔立ちに輝くのは星空のような青紫の瞳。
その神秘的な雰囲気に生徒達は見とれるしかなかった。

ただ一人、ハリーだけはAが先生だったことに驚きの表情を浮かべていた。

アルバス｢では宴を始めよう。｣

合図と共に皿だけだったテーブルに豪華な料理が現れた。
生徒達は会話しながら食事を口にするが、その話題はAの事で持ち切りだった。

セブルス｢…なんの真似ですかな？｣

『…苦手なんだ。』

セブルス｢…。｣

ミネルバ｢A、豆を残してはいけませんよ。｣

席が離れてるにも関わらずミネルバはAが豆をセブルスの皿に入れるのを見逃さなかった。

ミネルバ｢セブルス、あまりAを甘やかさないで下さい。元教え子だろうと今は同僚です。嫌ならハッキリと言っていいのですよ｣

セブルス｢…そうですな｣

セブルスは豆だらけになった自分の皿へ視線を移しゆっくりと食べ始めた。

セブルス(…何故か昔からあの人には逆らえない。)