8話 ページ9
鬼灯side…
(この花が好きなんだ)
(この花が好きなんです)
前にも聞いたような気がする。
ありきたりな言葉だからどこで聞いていても不思議ではないのだが、何故か引っかかる。
鬼灯「閻魔大王、これで今日は最後です。お疲れ様でした。」
閻魔「ふぅ、やっと終わったよ。あ、そう言えば明日から新しい子来てくれるんだっけ?」
鬼灯「ええ、今日は軽く仕事の説明とここの案内をしたので、明日から仕事をしていただきます。」
閻魔「ねぇ、どんな子なの??君が自分の側に置くなんて珍しいじゃない」
閻魔大王はニコニコとしながら言った。
鬼灯「は?」
閻魔「ほら、だってさ君みたいなタイプって自分の部屋使わせるの嫌がりそうだよ。それにわざわざ着物も用意したんでしょ?」
鬼灯「……そうですね、何故でしょう」
閻魔「まぁいいや。喧嘩だけはしないようにね」
大王はそう言うと食堂へと歩いていった。
鬼灯「どうしてなんて、私が一番知りたいですよ」
曼珠沙華side…
まさか鬼灯と一緒に仕事ができるなんて思いもしなかった。
少しでも力になれればいいが。
ワクワクする気持ちを抑えながら廊下を歩いていると曲がり角で誰かにぶつかった。
『すまない、大丈夫か?』
唐瓜「あ、いえ、大丈夫です!」
茄子「唐瓜ぃ大丈夫か?」
小鬼の獄卒か…うん、可愛い。
よしよしと頭を撫でる。
唐瓜「ちょ、子供じゃないんですからやめてくださいよ!」
『いやでも、ほら。可愛いから』
そう言って笑えば目を見開いて固まった。
茄子「もしかしてときめいちゃった?」
唐瓜「うっ…、そんなわけ無いだろっ!」
茄子「でも顔赤いよ」
唐瓜「茄子!」
この二人仲良いな。
『唐瓜と茄子って言うのか。俺は曼珠沙華。よろしく』
唐瓜「よ、よろしくお願いします!」
茄子「よろしくお願いしまーす」
『ところで、食堂の場所ってどこだっけ?』
茄子「あ、俺達も行くんだー。一緒にいこ」
二人に連れられ食堂に行くと閻魔大王と鬼灯、そして蛇帯を巻いた女性がいた。
閻魔「あ!もしかして君が新しく第二補佐官になった…」
『はい、曼珠沙華と申します。よろしくお願いします閻魔大王』
閻魔「あぁ、いい子そうで良かった。鬼灯君と違って優しそうだし…」
鬼灯「あ゛?」
閻魔「ごめん、謝るから手に持った金棒置いて!!」
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漆葉。( ˙?˙ )(プロフ) - わー!更新されてる!!嬉しすぎます! (2020年5月3日 23時) (レス) id: 1e58b4920f (このIDを非表示/違反報告)
暁降ち - 頑張って作ってください。続き、読みたいです。 (2018年12月10日 21時) (レス) id: f9296273ad (このIDを非表示/違反報告)
鬼月 - 更新待ってます!頑張ってください! (2018年2月14日 15時) (レス) id: e3edace585 (このIDを非表示/違反報告)
ギオ(プロフ) - 男主がイケメン過ぎて…続き楽しみにしてます!! (2018年2月10日 22時) (携帯から) (レス) id: 6572e8ab81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もん(mon) | 作成日時:2018年2月6日 23時