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12話 ページ13

閻魔庁に来て数日。
部屋の用意も整い自室を貰った。


そして最近は仕事の多さに頭を抱えている。

昼間は衆合地獄で仕事。
夕方から夜にかけて閻魔庁で書類整理。
視察に鬼灯不在時の裁判の補佐。


ハッキリ言ってヘトヘトだ。


檎「兄さん、いい子おるよ〜。寄ってかん?」

衆合地獄をフラフラと歩いていると花割亭狐御前と書かれた妓楼の客引きに声をかけられた。


檎「ま、兄さんくらいの色男なら、こんなとこ来んとも選り取りみどりか〜。」


この人、客引きする気があるのか無いのか…
あ、そうだ。


『なら、あんたを買っていい?』


そう言って懐から金を出せば、客引きの狐は目を見開いた。


檎「えっ…わ、ワシ?けど…ワシ売り物じゃないしのぅ…」

顔を赤く染めながら戸惑っている。

妲己「檎?貴方、仕事を選んでる場合?今日一人もお客を引いてないでしょう。」


暖簾の向こうから顔を出した女狐には見覚えがある。


『ここあんたの店だったのか…』

妲己「あら、貴方白澤様のところの。その節はどうも。」


いつだったか白澤がワンナイトして超高額を請求されたぼったくり妓楼だったとは。
まぁ、アイツの自業自得だしいいか。


檎「だ、妲己様…しょうがないのぅ…。上がってき」


客引き…檎は妲己を前に顔を青くした。
そして俺の手を引き中へ誘った。

案内された部屋の中央には布団が一組敷いてある。


『初めて来たけどこんな感じなのか』

檎「えっ、兄さん初めて?」

『今まで馬鹿の世話で忙しかったから』


着物を脱ぎ襦袢姿になり布団に入る。
檎を手招きして布団に招き入れると直ぐに眠気が襲ってきた。
あ…すごいドキドキしてるのが伝わってくる。
それさえも心地いい。

檎「酒とか飲まんの?」

『まだ仕事が残ってるからな…時間が来たら起こしてくれ』

そして俺は眠りについた。


檎「…なんじゃ、ワシは目覚まし代わりだったんか」

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漆葉。( ˙?˙ )(プロフ) - わー!更新されてる!!嬉しすぎます! (2020年5月3日 23時) (レス) id: 1e58b4920f (このIDを非表示/違反報告)
暁降ち - 頑張って作ってください。続き、読みたいです。 (2018年12月10日 21時) (レス) id: f9296273ad (このIDを非表示/違反報告)
鬼月 - 更新待ってます!頑張ってください! (2018年2月14日 15時) (レス) id: e3edace585 (このIDを非表示/違反報告)
ギオ(プロフ) - 男主がイケメン過ぎて…続き楽しみにしてます!! (2018年2月10日 22時) (携帯から) (レス) id: 6572e8ab81 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もん(mon) | 作成日時:2018年2月6日 23時

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