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わたしは彼女だし ページ34

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今度、よかったら見に来てよ。
Aが見てるって思ったら、いつもより頑張れると思うんだ。



いつもの帰り道で声をかけられて知り合って、何度か会って、付き合って。

役者のたまごだと言っていたあかさくんの何度目かの舞台に、招待された。
あかさくんは少し照れたように目を細めて笑っていた。

友達を連れてきてもいいと言われたから、友達を誘って見に行った。

舞台の上のあかさくんは、いつもの何倍もかっこよかった。

公演が終わって友達と歩いていると、
「このあかさって人すごいかっこよかったね〜好きになりそう」
とか、
「あーあかさいつも通りかっこよかった〜彼女とかいないのかな?うち狙っちゃおうかな笑」
「えーいいじゃんいけるんじゃね?」
なんて話をしている、男の人には一定数ついている種類のファンが結構たくさんいた。

友達と別れて家に着いた今。
どうしても頭から離れなかった。

会場にはわたしより可愛い子がたくさんいた。
きっと今まで何回もあかさくんの演技を見てきた人達だ。
舞台の上のあかさくんは本当に本当にかっこよかった。

きっとこんなとき、多くの人は優越感を感じるのだと思う。
でもわたしには出来なかった。
それどころか酷く醜い感情ばかりが込み上げる。
ああ、これは、

嫉妬だ。

どうしても眠れなくてテレビをつけてあかさくんの帰りを待つ。


「ただいまー!」

「どうだった?Aどうだった?」
「...めちゃくちゃかっこよかった、上手だった、」
「ほんと!?やべえすげーうれしい。ありがと」

「...どした?こっち向いて?」

「、A?」
「かっこ、よすぎて、」
「ん、うん」
「...嫉妬した。」

これだけでわたしの複雑な汚い気持ちを読み取ってくれたのかはわからない。
けれどあかさくんは、え〜、んへへなんて変な笑い方をしてわたしをぎゅっと抱きしめてくれる。

今、この瞬間あかさくんの体温を感じているのはわたしだけ。
それなら別に、まあいいか、なんて思えた。



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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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さくらうめ - おりさん» すごいミラクルが起こりました…私の好きな人…よく京都に行っています…(o^^o)…是非お友達になりたいです! (2018年10月15日 2時) (レス) id: e23b3d6363 (このIDを非表示/違反報告)
おり(プロフ) - えぬえぬさん» わあぁコメントありがとうございます...(;-;)一番最初の話、私も書きながらきゅんとしてしまったのでそう言っていただけて嬉しいです笑 自分のペースで、ってすごく大事にしているのでそう言っていただけるのありがたいです。頑張ります* (2018年8月23日 22時) (レス) id: b57afa9fcd (このIDを非表示/違反報告)
えぬえぬ - 題名に惹かれて来たのですが、話の内容も濃く面白くてハマりました。個人的に一番最初のお話が好きです、他のお話も面白いのですが…(笑)これからも自分のペースで更新頑張ってください!応援しています (2018年8月23日 19時) (レス) id: 6c842c63e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おり | 作成日時:2018年5月27日 19時

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