二人だけの修学旅行 ページ2
｢ねえねえ｣
Aがなにか楽しいことを思い付いたときの顔をしている。
｢なーに｣
｢あのさ｣
｢うん｣
｢私とあかさっていくつ歳離れてるんだっけ！？｣
そんなこと！？
心理テストとかが好きなタイプの彼女のことだから、きっといきなり診断テストとかを始めるんだろうと思っていた。
｢えっとーいくつだったかな、6歳とかじゃない？｣
うん、多分それくらいだ。
そう考えると結構離れているんだなぁ、と考えていると、Aも同じことを考えていたみたいで。
｢うっわー結構離れてたんだね…じゃあ私が小学生になったばっかりの時、あかさは中学1年生？｣
｢そうなるね｣
｢はぁ…なんか悲しい…1回も同じ所にいなかったんだね｣
｢今いるじゃん｣
｢違うよー！やっぱり一緒に修学旅行したりとかさ、やりたかったな。｣
うーん、そういうものなのか。
確かにAが同級生でもっと早く出会えてたら、高校時代の甘酸っぱい青春の中にAがいたら、なんて考えないことはないけど、なあ。
照れくさくてAに言ったことはないが、俺は高校時代から何年も経った今でも、手を繋ぐのもキスをするのも少し恥ずかしくなってしまうような甘酸っぱい恋愛をAと出来ているし、あまり気にしていなかった。
｢じゃあ、今度一緒にAの修学旅行先行く？｣
｢えっ！？いいの？｣
｢いいよ。確か俺と一緒だったよね、京都奈良だっけ？｣
｢うん！！あ、でもあかさまだ社会人になったばっかりだしどっちかだけの方がいい？それなら京都で！｣
｢あ、ありがと なんか舐められてるみたいで腹立つけど！｣
｢えへへ｣
さすが。年下のくせにたまに俺より頭の回転はやいし、周りの人のことちゃんと考えて行動できるA。
そういう所が好きなんだよなぁ。
｢なんかわくわくしてきた｣
｢わたしも！！あかさもわくわくとかしてくれるんだね。嬉しい｣
当たり前だろ、と隣のAの肩を抱く。
照れているようで、顔が見えないようにもたれかかってくるけど耳を赤くしているのは丸見えで。
本当にかわいいな、守りたい、ずっと隣にいたい。と思った、休日の午後。
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さくらうめ - おりさん» すごいミラクルが起こりました…私の好きな人…よく京都に行っています…(o^^o)…是非お友達になりたいです！ (2018年10月15日 2時) (
レス) id: e23b3d6363 (このIDを非表示/違反報告)
おり(プロフ) - えぬえぬさん» わあぁコメントありがとうございます...(;-;)一番最初の話、私も書きながらきゅんとしてしまったのでそう言っていただけて嬉しいです笑 自分のペースで、ってすごく大事にしているのでそう言っていただけるのありがたいです。頑張ります* (2018年8月23日 22時) (レス) id: b57afa9fcd (このIDを非表示/違反報告)
えぬえぬ - 題名に惹かれて来たのですが、話の内容も濃く面白くてハマりました。個人的に一番最初のお話が好きです、他のお話も面白いのですが…（笑）これからも自分のペースで更新頑張ってください！応援しています (2018年8月23日 19時) (レス) id: 6c842c63e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おり | 作成日時：2018年5月27日 19時
