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あのあと、二人から話しかけられることはもちろん無かった。
まるで最初からわたしなんていなかったみたいに、でかい声で笑いながら連れションしてた。
元々そういう二人のめんどくさいところは嫌いで、自分だって無理して付き合ってたところも沢山あったのに、
いざそういう現場を見てしまうと内蔵がぎゅっと縮んで苦しくなる。
だから、今こうして間山の話をしてくれる大倉がありがたくてありがたくて仕方がない。
大倉のことをうざいと思うのは、贅沢だったと反省した。
｢AにLINEした後、間山がめっちゃニヤニヤしながら小さい紙渡してくるからなんやろなって思いながら見たら、真ん中にでっかく『下ネタしりとり』って書いてあって｣
｢ええ笑笑｣
｢その下にうんこって書いてあったから、しょーもな！って笑｣
｢え、で大倉はなんて書いたの｣
｢コ〇ドーム｣
｢いやいきなり成長したね？｣
｢間山が親指立ててきたからたぶん正解だったんやろな笑｣
｢しりとりに正解なんてあるの笑｣
｢知らん笑｣
ふっとお互いの空気が落ちて、なんとなく無言の時間が流れる。
｢……もうそろそろ雪降りそうだね｣
｢せやねー…｣
二人のこと、言えってことなのかな。
｢わたしが二人に言われてたこと、聞いてた？｣
｢まあ、完全に聞き取れた訳では無いけど。なんとなくはね。｣
｢なんて言うんだろう……なんかほんとうにさ、女子ってなんでこんなめんどくさいんだろうって思う｣
｢んーAはそうでもないんちゃう？｣
｢そうでもないってことはやっぱりそういう節もあるっていう…｣
｢うん。お人好しすぎんねんA。｣
｢お人好し…｣
お人好しってなんだろう。
人を褒めているようで貶しているように聞こえる言葉代表みたいなイメージが、私の頭を占領して苛立って、でもそういう言葉が似合うぐらいの人間っていう自覚もある。
｢やだな。お人好しなんて、完全に二人に振り回されてるみたいじゃん｣
｢それは自分の器のデカいとこって思っとけばええやん？ 俺がAならあの二人といるのは無理やで。逆にお前らと一緒にいるのなんてこっちから願い下げやって言うわ｣
大倉は、いつもサラリと欲しい言葉をくれる。
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吉田マーメイド(プロフ) - ガトーショコラさん» 嬉しいです、ありがとうございます！ 更新頑張ります！！ (2018年2月24日 21時) (
レス) id: 9ba4e3874c (このIDを非表示/違反報告)
ガトーショコラ - 応援してます！がんばってください！ (2018年2月21日 7時) (レス) id: f84bf72a85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：吉田マーメイド | 作成日時：2018年1月31日 21時
