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早坂先生は若い男の先生で、熱血漢なので若干生徒に嫌われてるような先生だった。
だからこそ、そんなことになるイメージが全くなくてショックがでかい。
でも、わたしの心臓がバクバクいってる理由はそこじゃない。
わたしと渋谷先生だって、早坂先生と同じことをしている。
しかもわたしは卒業生じゃない。在校生だから、余計リスクが高い。
渋谷先生が早坂先生のようになってしまったら？
『うわロリコンきめぇー！』
頭の中で、さっきの間山の言葉がフラッシュバックする。
一瞬目が合った大倉が、ものすごく険しい顔をしてわたしを見ていた。
｢…A、今日俺部活休みだから｣
｢うん、わかった｣
今日の帰りはたぶん大倉の説法なんだろうな。
実際に身近な事例が出ちゃうと、明日から第二理科準備室に行けるのか不安で堪らない。
｢なんかさー、最近めっちゃ大倉ベタベタだけどなんなの？ 付き合ってんの？ え？？｣
間山ってほんとになんでこんなに声でかいの？
｢普通にともだ＿＿｣
｢ちょっと特別な関係なんだよねー｣
屈託のない笑顔で人の言葉を遮って、おまけにクラスは静まり返る。
｢大倉と間山ほんとに…わたし二人のこと色々知ってるんだからね…？｣
｢おい大倉ｧお前のせいだぞ！｣
｢え？ 先にそういうこと言うたのお前やろ！？｣
最近心の支えになってるこの二人は、ほんとに余計な言葉が多い。
ただそのお陰で忘れかけた早坂先生のことは授業中に思い出して、やっぱり落ち着かなかった。
*
｢早坂の相手わかった｣
｢相手？ 卒業生ってこと？｣
｢うん。…藤田桜子。｣
｢え、藤田桜子…？ って藤田桜子！？ 嘘でしょ、さっこ！？｣
藤田桜子は＿＿わたしも大倉も3年生のときに同じクラスだった同級生。
特別仲がいいわけでもなかったけど、フレンドリーで見た目もかわいい彼女とはクラスでも普通に話していた。
たしかに、今思えば当時さっこが学校のアイドルだった大倉に全く興味を示さなかったのに理由がつく。
｢いつからできてたのその二人…｣
｢在学中にはもうすでに関係はあったっぽい｣
寒空の下、スマホを触りながら歩く大倉は淡々と答えた。
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吉田マーメイド(プロフ) - ガトーショコラさん» 嬉しいです、ありがとうございます！ 更新頑張ります！！ (2018年2月24日 21時) (
レス) id: 9ba4e3874c (このIDを非表示/違反報告)
ガトーショコラ - 応援してます！がんばってください！ (2018年2月21日 7時) (レス) id: f84bf72a85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：吉田マーメイド | 作成日時：2018年1月31日 21時
