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「 んー、ま、いいや。単刀直入に聞くね、チューされたい? 」


「 は? 」





間抜けな声が出た。ぽっかりと口を開けて、一瞬固まってしまう。
そんな顔を見てか目の前でゲラゲラ笑うAの小さな頭にチョップを入れたくなった。





「 は?じゃなくて、イエスかノーか聞いてるの!どっちどっち? 」

「 い、いや、でもこれは私に聞いても意味ないんじゃない? 」





「 じゃあ質問変えるね。私にチューしてくれる? 」




ぶっと、吐き出したくなるのを手で抑えて堪える。
目の前の小娘はなにをしたいんだ、と。

こんなんだと、彼女が私に気があるみたいだ。




だけど、男の子である私に理性はあってもその奥の本能もある。

ニヒルに笑う彼女のぷっくりとした色のいい唇にしか目がいかなかった。






「 …揶揄ってるのかい?私のこと。 」





「 ふふっ、まさか。本気なんだよ? 」

「 あ、それとも傑さんは本気だと思ってないの? 」






「 私は本当はAのことは好きだと思っているよ? 」



少し真剣に彼女に言えば、驚いたような色を見せて頬を赤らめた。
こんな反応もするのか。




だが、彼女の方が一枚上だったらしい。









「 なーんてね、いいこと聞いちゃった! 」



嬉しそうに笑顔になって、べっと舌を出したA。









きらりと光った舌ピアスがこれほどまでになくえろか感じた。



「 やられた。 」





はあ、と頭を抱える。だけれど彼女の唇が頭から離れない。
いっそのこと、あの時無理やりにでも口づけしてしまえばよかったか?なんて。


野蛮な考えが頭をよぎった。







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麦芽糖(プロフ) - 音朱(おとあ)さん» コメントありがとうございます。楽しみにしてくださる読者様がいて嬉しい限りです!今後もお楽しみください! (2021年2月13日 16時) (レス) id: 590a187e25 (このIDを非表示/違反報告)
音朱(おとあ)(プロフ) - 初コメ失礼します…!狗巻君の梅を読んで「そういうこと!?天才か!?」と思い以前お気に入りしましたが、梅と同じくらいドストライクの物がどんどん更新されて凄く嬉しいし、いつも楽しみに見てます!これからも更新頑張ってください&よろしくお願いします…! (2021年2月13日 14時) (レス) id: b1bca41b54 (このIDを非表示/違反報告)
麦芽糖(プロフ) - おみさん» ありがとうございます!以前書いていて消してしまったのですが、私の中であの場面が一応最終話の予定でした汗 また機会があれば一作品にして残そうと思います!貴重なご意見ありがとうございます。 (2021年2月13日 10時) (レス) id: 590a187e25 (このIDを非表示/違反報告)
おみ - 孕み愛の、長編を読んでみたいです!! (2021年2月13日 0時) (レス) id: 1d8ea5bb37 (このIDを非表示/違反報告)
麦芽糖(プロフ) - マリイさん» 頂いたリクエスト、私の文章力ではマリイ様のご期待通りにできる自信はありません。申し訳ありませんが、お受けすることはできません。申し訳ありません! (2021年2月12日 22時) (レス) id: 590a187e25 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麦芽糖 x他1人 | 作成日時:2021年2月10日 13時

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