一生僕のモノ【五条悟】 ページ3
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「 ただいまー。 」
日付が変わった草木も眠る丑三つ時。
Aと二人で暮らしていくために、誰にも手の届かない高層マンションの一室を買った。
帰宅してみれば、真っ暗で人がいた形跡を残さない冷たい部屋だった。
「 …また、か。Aは気づかないとでも思ってんのかな。 」
彼女は一つ年下で僕との出会いは高専で。
あの無愛想な七海にもお人好しの灰原にも好かれる女。
また、俺以外の人間とも平気で体を重ねられる女。気持ちはもちろん僕にしかないだろうけれど。
交際を初めて5年ほど。彼女の浮気癖は相変わらずだったので無理矢理籍を入れた。
だけれど、意味はなく形だけだった。
こうして夜中に帰ってきても、朝帰りしようとも、出張で家をしばらく開けようとも、平気で僕を裏切る。
「 …なんだか最近動向が掴めないわけだ。 」
絶対に外すなと念を押したはずの、結婚指輪も机の上の指輪ケースに仕舞われてある。
そして、今はいないだろうと思っていて帰ってきたA。
ガチャリと鍵が開錠する音が聞こえる。
どうせだから、お出迎えしてあげよう。
わざと見せつけるように指輪と包丁を手に持った。
「 A、おかえり。随分遅いご帰宅だね。どこにいってたのかな？ 」
「 ！悟さん、ただいま。今日は早かったのね？ 」
僕の前じゃあまりしない派手な化粧と香りがよく立つ香水。
少し驚いた様子のAもなんだか可愛くて愛おしくて、誰かに触れられてきたであろう頭を撫でてあげた。
「 …ふふっ。なあに？珍しく頭なんて撫でて。 」
猫みたく少しくすぐったそうにするその仕草は僕以外の男にもしているんだろう？
そう考えただけで、己のAに対する愛情に匹敵するほどの殺意が芽生えた。
「 …僕の質問に答えてくれるかな？どこに、行ってたの？ 」
撫でていた手を閉じて、ぐしゃりとAの綺麗な髪と頭を鷲掴みにする。
途端に美しい顔立ちは歪みに変わった。
「 …答えられないから黙るかい？それとも、嘘をつくかい？
どちらでも構わないよ、僕は今君に対して怒っていない。ただ一つあげるとするなら独占欲と愛情さ。 」
「 …なんで、知ってるの？ 」
「 なんでって、今言った通りこんなにも君に対して好意を示しているのに君の動向を把握しないわけがない。 」
「 …それとも痛みつけられないとわからない？ 」
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麦芽糖(プロフ) - 舞香さん» ありがとうございます！更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2021年2月17日 9時) (
レス) id: 590a187e25 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - め、めちゃくちゃ好きです……！こういうのを求めてました…！これからも頑張ってください、応援してます！！ (2021年2月16日 21時) (レス) id: 26fd9ad117 (このIDを非表示/違反報告)
麦芽糖(プロフ) - yuunaさん» リクエストありがとうございます。また書けそうでしたら書きますので、しばらくはリクエスト停止させていただきます。いつも読んでくださりありがとうございます(^^) (2021年2月16日 19時) (レス) id: 590a187e25 (このIDを非表示/違反報告)
yuuna(プロフ) - とても面白かったです！またリクエスト失礼します！高専五条がメンヘラで一般人夢主が文ストの太宰治みたいな性格で浮気性なのが見てみたいです！！ (2021年2月16日 19時) (レス) id: a73b6209c2 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - ナナミンがメンヘラ見たいです (2021年2月15日 16時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦芽糖 x他1人 | 作成日時：2021年2月15日 7時
