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「 なあなあ、先生。ちょっと寄り道していい？ 」
「 …ん？いいけど、どうしたの？ 」
日の暮れかけた時間帯。人が減って東京の街もみんな帰省する時間。
悠仁は何がしたいのかわからないが、とりあえず後をついていった。
「 コラ、まさかここ見にきたの？ 」
「 え？まあ、俺あっちじゃあんま目にする事なかったし。 」
まさかの大人の休憩所が立ち並ぶ場所。その通りを見にきたいと言い出した悠仁は別段変わった様子はなかった。
あたりはもう暗く、チカチカと照明が眩き出した。
「 ！まさか、ね。 」
目隠しをしていても、一瞬だけ何か感じた僕は遠くに見える人影にヒヤリとした。
「 ん？先生？ 」
「 ほら、悠仁。学生はもう帰った帰った。高専ついたら報告書頼むよ。 」
「 え、ちょ。 」
悠仁をUターンさせ、背中を押して通りから出させる。そのあとはさっさと補助監督を呼ばせて高専へと向かわせた。
「 こんなとこで、何してるの？ 」
「 …悟じゃん、よっ。 」
悠仁の前では平然を装っていたが、彼女を見た途端感情が爆発寸前だった。
「 で、さっきいたやつ誰？ 」
「 ん？あぁ、私のセ フレだよ。 」
「 は？ 」
びきりと血管の音でもした気がした。
ひどく低い声が出て、腹の中の醜い感情が顔を出した。
「 は？って、言われても。私と悟もセ フレじゃんか。あ、悟は一番だけどね。 」
「 …は？ちょっと何言ってるの？ 」
情報の整理が追いつかない。これまでの記憶とも照らし合わせても納得がいかないのだ。
「 てか何？付き合ってると思ってたの？そうだったならごめんね？ 」
少し申し訳なさそうに、でも軽薄なAのその態度を見てもう我慢ならなかった。
「 あぁそうだね。事後なんだろ？先に僕と上書きするかい？それとも君のセ フレ全部消してから話し合いをする？
どっちにしろ、もう君は野放しにしておけないね。 」
「 …悟？ 」
やっとこの重大さがわかってきたのか焦りの色が見える瞳。昨日までの余裕さが消えたAはとても愛おしかった。
「 このままここ一帯を吹き飛ばしてしまおうか。 」
目隠しをとって印を結ぶ。
「 じゃあ、今日からもう僕とのセ フレは終わりだ。改めてよろしくね、僕の恋人。 」
汚い赤はAを汚したやつの血だ。
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麦芽糖(プロフ) - 舞香さん» ありがとうございます！更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2021年2月17日 9時) (
レス) id: 590a187e25 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - め、めちゃくちゃ好きです……！こういうのを求めてました…！これからも頑張ってください、応援してます！！ (2021年2月16日 21時) (レス) id: 26fd9ad117 (このIDを非表示/違反報告)
麦芽糖(プロフ) - yuunaさん» リクエストありがとうございます。また書けそうでしたら書きますので、しばらくはリクエスト停止させていただきます。いつも読んでくださりありがとうございます(^^) (2021年2月16日 19時) (レス) id: 590a187e25 (このIDを非表示/違反報告)
yuuna(プロフ) - とても面白かったです！またリクエスト失礼します！高専五条がメンヘラで一般人夢主が文ストの太宰治みたいな性格で浮気性なのが見てみたいです！！ (2021年2月16日 19時) (レス) id: a73b6209c2 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - ナナミンがメンヘラ見たいです (2021年2月15日 16時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦芽糖 x他1人 | 作成日時：2021年2月15日 7時
