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安元side
どうしてプロポーズをしたのか。そればかり考えていた。結局落ち着いた答えは、自分からAが離れていくことに耐えられないからだった。
Aを守って支えてやりたい。その気持ちは嘘じゃない。でもそれよりも、初めて見る憔悴しきったAの姿。多中さんのこと。ご両親のこと。色んなことが頭の中を駆け巡って、
Aが俺の隣から居なくなるかもしれない。
そう思ったら、どんな手をつかってでも阻止しなければ、そんな身勝手な発想が浮かんだ。
本当に馬鹿だ。
安元「…愛想つかれてもしゃあないぞ。」
夕飯を作る気にもなれず、ソファに座っているだけの時間が過ぎる。
今朝のやりとりでは帰ってくるみたいだったが、本当にそうだろうか。
もうこのまま帰って来ないんじゃ。
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A「ひろきさん、、、ひろきさん、、、」
安元「んっ、A、、?」
夢にはAが帰ってきてくれた。
安元「よかったっ、もう帰って来ないと思った」
A「そんなことできるわけないじゃないですか。」
安元「急にAの気持ちも考えずプロポーズなんてしてすまなかった。ただ隣に居たくて、、」
お前を手放したくなくて。。
A「洋貴さんの気持ちは十分過ぎるくらい伝わりました。私だって、…洋貴さんさえ居てくれれば、生きていけます。」
安元「A、、」
珍しくAから俺に口付ける。感触がやけにリアルだ。って、、、まさか。。
安元「夢じゃないのか?」
A「はい?」
やばっ。
A「夢なんかじゃないよ。」
これは現実だと教えるかのように、Aはもう一度優しく唇を重ねた。
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理音(プロフ) - 最高でした!番外編とか作っていただけたりしますか??!! (4月5日 0時) (レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
あねえ(プロフ) - うどんどーんさん» うどんどーんさんありがとうございます!のんびり更新にはなりますが安元さんともしっかりイチャラブさせる予定です!ぜひ完結までよろしくお願いします( ¨̮ ) (6月16日 16時) (レス) id: 6cd193968a (このIDを非表示/違反報告)
うどんどーん - 続き待ってましまぁ!!!!!笹本さんも気になるけど安元さんとのラブラブな様子も読みたいです。無理せず頑張ってくださいね。 (6月15日 22時) (レス) @page3 id: e32b43a123 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あねえ | 作成日時:2023年6月15日 17時