無気力少女と未来の海賊王 (ページ21)

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二十話ページ21

翌日、シャンクスに伝えられた通りにAは港に来ていた。あまり港に近寄らなかったからか赤髪海賊団の船の大きさに圧巻される

思えば最初に港に来た時くらいしか船なんて見てなかったとAは思った

「よ！A、来たのか！」

「ヤソップ？」

Aが声のする方を見るとヤソップらしい姿があった。手にはたくさんの積荷を抱え前が見えてるのか不安になる姿だけど

「大丈夫…？手伝おうか？」

「海の男を舐めんじゃねえよ！これくらい平気さ！」

そう言うヤソップはどこかカッコいい気がした
確か、私と同じくらいの子供がいるんだっけ…
そのお陰かヤソップとは結構仲良くなったと思う

「ウタなら船の方にいるから呼んできてやるよ」

「ありがとう、ヤソップ」

ーーーーー・・・

「A！約束通り来てくれたのね！」

「うん。航海に出るって言ってたし挨拶くらいはね」

そう、挨拶くらいはしないとね
後々、面倒になるかもだしぶっちゃけこの数週間で赤髪海賊団のことが好きになったのも事実だ

「今日はね！Aに渡したいものがあったのよ」

「渡したいもの？」

一体、なに？とAが考えているとウタの後ろからベックマンが何かを持って近づいて来た

「前に私がルフィにダサいって言った時にAが気にしてたってベックマンが言ってたの。だからAにコレを渡したくて」

そう言って渡された紙袋の中身を見れば服だった
可愛らしい女の子の服
これが誰の服だったかなんて一目瞭然だ

「あたしのお下がりなんだけど、Aなら似合うと思うわ」

「もうウタが着れない服だ。新品じゃなくて悪いが来てやってくれ」

ウタのお下がり

それだけでAの心に何かが刻まれた気がする
いいものなのか悪いものなのかここでは判断がつかない

「うん…ありがとう」

「また戻ってきたらお土産も期待しててよね！」

そう言ってウタはベックマンと一緒に船に乗って行く
どうやら出港準備が出来たみたいだ

その後慌てたようにルフィがやってきてシャンクスたちに船に乗せてくれ！と頼んだり、撃沈したりしていた。

そんなルフィの姿を見るのも悪くないと思った
暫くルフィはまた私を探すだろうと思うとこの束の間の別れも悪くないと思った。

さて、明日は何をして過ごそうか

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遂にタイトルの(仮)とりました。
変えるか迷ってたけどこのままで確定です。