無気力少女と未来の海賊王 (ページ19)

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十八話ページ19

「ねえ、ルフィ。Aってどんな子なの？」

「んー？Aか？スゲーいいやつだぞ！」

ルフィとウタは今日も一緒にいた
今日は前と違うウタの舞台に繋がる場所に向かっている

思えばAもこの場所が好きだったな〜

この林の先にあるのは一面の花畑
Aもこの場所を知ってからよく来てた
なんとなくだけどきっとウタも好きだと思う

「それは分かるけど、もっと他にないの？」

「本が好きだ！あと昼寝も！今から行く場所もAは好きだぞ！」

「へぇ、それは楽しみかも」

ウタにAのことを教えていると最近Aと遊んでないと思った

「ウタはAのことどう思ってんだ？」

「あたし？正直、あまり会わないならよくわからないけど仲良くしたいとは思ってるわ」

女の子同士でできる話もあるだろうし、同じものを共感したり、一緒にオシャレしたりするのも楽しそうと思った

そう考えるとAと仲良くなるのが楽しみになってきた

「お、見えてきた！あれだ！花畑！」

林の先を抜けた先には一面の花畑
ウタはその景色に目を見開いた
この前の古風車からの夕日もそうだったけど

“なかなか素敵”だ

「久しぶりにきたなー！」

花畑に響くその声に花畑の中央あたりが動いた
寝ていたのか起きた拍子に周りの花の花弁が辺りを舞う

「え、ルフィ…？」

花畑の中心にいたのはさっきまで話題に出てたAだった

「なんだー！Aかー！」

Aは、なんでルフィが……？
と思ったがその後ろにウタの姿を確認してなんでここに来たのか理解した。

この場所まで、教えたんだ…ね

この場所は私とルフィにとって秘密の場所だった
たった今、それが変わったってだけ

「今日も一緒…なんだね…」

ボソッと呟いた時、突風が花畑を舞う
Aの言った言葉を聞き逃したルフィは「何か言ったか？」と問う

「ううん。何でもない独り言かな…」

何故、こんなに心がざわつくのかな
こんな事…今までなかったのに何故だろう

Aは何かがチクリと胸を刺したのを感じた
その何かが何なのかはわからない

それでも思ったこれからも同じ思いをするだろうと

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ちょっとしたキッカケ話…
自分の中でも大まかにしか決めてないので
展開は思いつきが大半です。

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