無気力少女と未来の海賊王 (ページ23)

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二十二話ページ23

今日はルフィから逃げるようにマキノさんの配達についてきたAはフーシャ村を離れてコルボ山に来ている

何やらお酒の配達があるとの事

一応聞かされた話では相手は山賊一家らしいけど

山賊にお酒届けるって大丈夫かな…

「あら、Aちゃん。不安そうな顔ね？」

「まぁ…だって山賊なんでしょ」

山賊と言えば海賊よりも知名度はないが同じくらい危険ということが世の常識だ。まさかマキノさんが山賊と商売をしているなんて知らなかった

「ダダンさん達は気のいい人よ？ガープさんの知り合いでもあるし」

「ガープさんの？へぇ……意外」

海兵であるガープさんなら山賊を捕まえそうだけど
やっぱり、海兵だから海賊相手が本来の仕事ってことかな

「実はね。ダダンさんの家にはAちゃんと同じ年頃の子がいるのよ。私もあまり話したことないけど…Aより少しお兄さんかな」

「そうなんだ…なんか珍しいね」

山賊と子供って相容れない存在な気がしてた
あ、でもウタの一件もあるからそうじゃないのかも…

「ほら見えたきたわ。あれがダダンさんのお家よ」

前を見ればそれらしい建物があった
本当にこんな山奥に家があるなんて驚きだ
なんとなく…洞穴とかでキャンプしてるイメージだった

「あ…」

マキノさんが扉を叩いている時にAはなんとなく周囲を見回してみたら森の奥にいた誰かと目があった。
見た感じ年は近そうな男の子。恐らくマキノさんが言っていた子だろう

見るからに目つきが悪く、Aの知る子供とは明らかに違う印象だ

「Aちゃん？どうしたの？入るわよ」

「あ…ううん。何でもない」

いつの間にか中に入れるよう扉が開いていた
Aはもう一度森の方を振り返るがもうそこには誰もいなかった。Aはマキノさんの後に続いて中に入っていった

頭に浮かぶのはさっきの男の子
誰も信用しないと言うような目が頭から離れない

Aとは正反対のような子

まぁ…きっともう会うこともないだろう
ただそんな子がここにいるのだけ胸に刻んで
Aはマキノさんの荷解きを手伝った

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閑話的なの入れたくてコラボ山にしました。
ガッツリ絡むことは無いと思います。