第２６６話・記憶のお話3 ページ10
Aside
オーバーホール｢お前はなんで個性を消したいんだ｣
『前も言った。こんな個性があると気味が悪いって離れてくし、無個性って言うと虐められる。』
オーバーホール｢本当にそれだけか｣
『どうして。』
オーバーホール｢なんで個性を消したいのか聞いてもいいだろう｣
『…………個性があるからヒーローがいる。』
オーバーホール｢…｣
『個性があるからヴィランがいる。そのせいで苦しい思いがある人だっている。
個性が無ければ皆幸せになれたはず。
個性が無ければもっと皆平等だったはず。
個性があるから世界は平和じゃないんだ……!!!』
オーバーホール｢俺は、病人ばかりのこの世の中を変える。それが目的だ。｣
『病人……良い表し方だね。』
オーバーホール｢ぴったりだろう｣
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『ずっと“あいつら”としか思ってなかった。ましてやヒーロー志望なんて…。』
｢ヒーロー目指す奴らは全員病気だよ｣
『ヒーロー目指せない奴だっている。無個性だったり…敵向きの個性だったりって……!!!』
｢個性で全てが決まる世の中。壊したいのも普通だ｣
『ヒーローは“ヒーロー向きの強個性”しか目指せない
目指せなかったやつはどうなる。個性があるから。ヒーローに変わる職業は無いから…目指せない奴がいるんだ。全部全部＿＿＿＿＿!!!』
｢不平等な個性がある時点でこの世の中は終わったんだ
そしてヒーローなんて言う頭の可笑しい職業。
病人がいるのも、不平等なのも全部＿＿＿＿｣
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｢『個性のせいだ』｣
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珍しく感情的になっている幼い自分と
静かに吐き捨てるように言ったオーバーホール。
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『いつか…いつか、僕の個性で…個性を消す
………それで世界を戻す。
そして今まで個性のせいで救われなかった奴らを救う
例えそれが多くの人々から否定されようと構わない』
｢……本当にお前は大人びている。そこら辺の駒よりも数倍大人かもしれないな｣
『それは？』
｢……褒めている方だな。｣
『…ありがとう』
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天草 礼(プロフ) - 面白い作品をありがとうございます。一気読みしてしまいました。 (2023年1月6日 17時) (
レス) @page41 id: 79a8983217 (このIDを非表示/違反報告)
金木犀 - 面白くて一気に読んでしまいました。とても素敵な作品を完結させていただきありがとうございます！ (2021年12月20日 0時) (レス) @page41 id: b5d4ecbe80 (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 楽しかったです！次回作期待してます！ (2020年9月12日 13時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
魔王くん(プロフ) - 死柄木弔くん推しのゆりゅさん» ありがとうございます!!!そう言って頂けて本当に嬉しいです!!! (2019年5月10日 6時) (レス) id: ac4c72a33e (このIDを非表示/違反報告)
死柄木弔くん推しのゆりゅ(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごく面白かったです！ (2019年5月10日 4時) (レス) id: eee496b48d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魔王くん | 作成日時：2019年1月28日 7時
