第２７２話・記憶のお話8 ページ16
Aside
僕が、分解された。
ミスターとか、前の僕みたいなレベルじゃない。
跡形もなく、だ。
オーバーホール｢……ダメだダメだ…Aだけは…ヒーロー側に行かせたらダメなんだ…｣
なんで、ダメ？
オーバーホール｢そうだ…記憶…!!!｣
・
・
・
＿＿＿＿＿ｽﾞ
ゆっくりと僕が修復されていく。
見てていい気分ではないけど。
『………ん。廻…なかなか酷いね。』
オーバーホール｢…すまん。｣
『頭痛てぇ…んー。』
オーバーホール｢大丈夫か？｣
『まぁね。』
オーバーホール｢そうだ。お前はヒーローについてどう思っている？｣
『いきなり何さ。うーん、最っ高に嫌い。ヒーローとかヒーロー目指してる奴に良い奴はいないよ。』
オーバーホール｢そうか｣
『え。なんで笑ってるん。こわ』
そういうことか。あいつは僕からヒーローに対するいいイメージを無くしたのか。
そんなことも出来るんだ。
『そーいえばさ。さっきからチラチラ見えてる白い髪の女の子は誰？』
オーバーホール｢…!?…あぁ、壊理か。｣
『エリ？おーいおいでー』
あ、隠れた
『…嫌われてる？』
オーバーホール｢いや。壊理、こっちへ来い｣
＿＿＿ﾀ、ﾀﾀｯ
戸惑いつつもこちらへ来てくれた
『廻ー。そういうのダメでしょ。』
オーバーホール｢…挨拶｣
壊理｢＿＿ﾋﾞｸｯ
はじめまして……壊理…です｣
『壊理!!!よろしくねー!!!
廻、この子に変なことしてないよね』
オーバーホール｢…いや｣
『ふーん。壊理、こっちおいで。』
壊理｢…!!!…｣
恐る恐る近付いてきた壊理を抱き締めた
『……!!!…そっか。辛いね。痛いね。大変だったね。
もう1人じゃないから。僕が助けるよ。』
優しい声で、落ち着かせるように言った。
けれど目は…
オーバーホール｢な…｣
しっかりとこいつに向けられていた
＿＿ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
最後に頭を撫でたあと、標的に話しかけた
『ねぇ、廻。どういうこと。酷いじゃん。』
オーバーホール｢お前だって個性を消したいって言ってただろ。｣
『あぁ言ってたね。けどなんでこんな幼い子を使うの？可哀想だ。』
オーバーホール｢壊理の個性なら個性を消せると思ったからだ｣
『そう。じゃあ変わりに
・
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・
・
僕を使え。』
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天草 礼(プロフ) - 面白い作品をありがとうございます。一気読みしてしまいました。 (2023年1月6日 17時) (
レス) @page41 id: 79a8983217 (このIDを非表示/違反報告)
金木犀 - 面白くて一気に読んでしまいました。とても素敵な作品を完結させていただきありがとうございます！ (2021年12月20日 0時) (レス) @page41 id: b5d4ecbe80 (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - 楽しかったです！次回作期待してます！ (2020年9月12日 13時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
魔王くん(プロフ) - 死柄木弔くん推しのゆりゅさん» ありがとうございます!!!そう言って頂けて本当に嬉しいです!!! (2019年5月10日 6時) (レス) id: ac4c72a33e (このIDを非表示/違反報告)
死柄木弔くん推しのゆりゅ(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごく面白かったです！ (2019年5月10日 4時) (レス) id: eee496b48d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魔王くん | 作成日時：2019年1月28日 7時
