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Aside
彼は呆れたようにそう言い、
今回は見逃してやる、と
扉から離れ部屋にある小窓を開けると、煙草の煙を澄んだ青空に広げた。
『すみません、ありがとうございます』
本日二度目となる感謝を告げて
首に巻いた襟巻きの乱れを直しつつ、頭を下げる
「お前__……
あぁ、なるほどな」
それを見ていた彼は何かに納得したようで
一人、苦笑していた。
『…？』
それを不思議そうに見つめる私の視線に気づいたのか、
そういえば、と、話を続ける
「お前が言っていた男の名は何と言うんだ」
私が言っていた男の名……、さっきの話の事か
「何の手掛かりもなしに人探しなんざしてたらそのまま死んじまうだろうよ。
俺は警官で顔も広い、聞いておいた方が身の為と思うがな」
『…手掛かりならあります、東京にいると。
探している人はかなり名の知れた有名な方ですけど…
貴方はその方の居場所は知らないと思います』
知っていたとすれば二人の死闘はまず避けられないだろう、
そんな事になっていたら当然噂が広がっているはず。
「抜刀斎か？
……と、
その表情は図星のようだな」
私はその鋭い勘に驚きながらも、コクリと、無言で頷いた。
「何だ、お前も抜刀斎と殺り合ったのか。
それとも誰かの仇か『懺悔を、』…………………は？」
『…彼に懺悔をする為に、此処まできたんです』
私の口から放たれた言葉を聞き、眉間に皺を寄せる
そして直ぐに、ハンッと笑いを溢した。
「アイツに懺悔か…そんな事言う奴は初めて聞いたな」
それはそうだろう
私からしたら懺悔の対象であっても、彼は人斬りであり数多の命を奪ってきた罪人、
殆どの人が恨み、仇とする存在……その点では私も同等の存在だ。
「そうだな今奴に会うなら……
武田観柳、
コイツについて調べていけば辿り着くだろう」
…え、？
『彼の現在の動向を知っているんですか！？』
でも、じゃあどうして、
何故彼を黙認している？
二人は対立状態にあったはず
それともまだその時ではないと言うのか、
『彼は今何処にｯ「こっからは自分でやれ」…え、あ、あのｯ！！」
そう言い残すと、
迫まる私に背を向けたまま部屋を出ていく
....
文字数の関係で次に行きます！
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あいう - ちょこびさんのをみて、面白いと感じました。絵のほうも最高です。次の話も見たいです。 (3月19日 10時) (
レス) id: e4eaf39264 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこび(プロフ) - 甘味！さん» ありがとうございます！！ (2021年5月22日 13時) (レス) id: 743450b92d (このIDを非表示/違反報告)
甘味！ - 絵凄い､､､ (2021年5月16日 23時) (レス) id: 91ff469948 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこび(プロフ) - ステラさん» ありがとうございますー！！画質最悪ですけどね（（汗 これからもよろしくお願いします！ (2021年5月14日 20時) (レス) id: 743450b92d (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - 絵上手すぎませんか？！？！？！お話もめっちゃ面白いし....。次の更新楽しみすぎます、、！！ (2021年5月14日 12時) (レス) id: 6bc9608d33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこび x他1人 | 作成日時：2021年5月11日 17時
