#259 ページ10
JKside
「……はい？！……分かりました！！」
午後の昼下がり。俺の元にとんでもない連絡が入る。
着信相手が普段かかってくることない相手という所から不穏な空気は漂っていたのだが、一体誰が予想できるだろうか。
＿＿＿＿(人1)が居なくなった、なんて。
俺の嫌な予感は最悪な事態を招いていた。
「おいおいJK！どしたの？そんな慌てて」
「ジンヒョン、！俺…ちょっと先に退勤してもいいですか？」
「いやいや、だから、なんで？！」
「なんでっ、て……っ、その、緊急事態！詳しく話せないけど、！今すぐ行かないと、大変なんですって！」
「……え？、ああ……うーん。いいんじゃな「行ってくる！！」
まだ頭が混乱している。
俺へ連絡をくれたのは(人1)の元マネージャーであり現社長のあの方からで。俺とは違い落ち着いた声だったものの、やけに早口だった。
それに背後からは、走り回るスタッフの声が漏れていて。「携帯電話を持っていかずに居なくなってしまった、何処にいるか検討つくか？」とあくまで参考程度に聞いていると強調しているようだが、よりにもよって俺に聞かざるを得なくなってしまった切羽詰まった状況なんだろう。
俺へ助けを求めることが会社同意の禁止事項だと分かってはいたのだろうけど、プライドには変えられない大切な(人1)だ、綺麗事を言ってる場合ではない。
ただ、それは一番身近にいるのが俺だって事務所が認めたってことでもある。
(人1)が俺との写真を誰に見られるかも分からない携帯のトップ画面にしてくれたからかな。＿＿あ、俺が勝手にしたんだっけ？
めちゃくちゃ酔っ払った俺が(人1)の頬を寄せている、あの写真。俺の髪はボサボサだしビジュアルは最低なのに(人1)は困った顔しつつ可愛さに溢れてる。連写が生んだ奇跡の一枚だ。
明くる日、(人1)の画面は変わってなくて、いいの？と確認してみると悲しくならないですむから、このままでいいのって。
こんな場面で不謹慎だけど嬉しかった。
もし俺が(人1)を見つけることが出来れば俺と(人1)の関係に何も口を出させない優位な立場に立てるかもしれないし。
(人1)が逃げたくなった理由も俺なら分かってあげられるから、泣いてる(人1)の傍に何も言わずに寄り添っていたい。
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chay(プロフ) - エリサさん» コメントありがとうございます。パスワードを外しましたよで、是非ご覧なって見てください。ありがとうございます。 (2022年1月21日 14時) (
レス) id: 78cfebea7b (このIDを非表示/違反報告)
エリサ(プロフ) - ものすごい物語に出会ってしまったと深夜にも関わらず、一気に読みました！面白かったです。ぜひ続編のパスワードを教えて頂きたいです。 (2022年1月19日 2時) (レス) id: 3441eb251e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chay | 作成日時：2022年1月4日 8時
