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ガチャ
「！こっち！！」
『……っ！！』
場所を変えるべきだった。誰かが入ってくる数人の足音に私達二人は瞬時に個室トイレに閉じこもる。
声を潜めるのに一生懸命で無意味に息を止めている私を見ては微笑みながら、どさくさに紛れて。脇腹をくすぐってくるテヒョン。
やめてっと口パクで伝えるも止めない彼は無邪気な瞳で、
この空間をただ楽しんでいるようだった。
「…見たか？あの立花(人1)と」
「ああ、キムテヒョン？…あの二人両事務所が共演NGにしてるほどバチバチらしいのに。わざと招待したのかな？」
「……ブランドイメージを支えてる二人だから外せなかったんじゃない？…にしても(人1)ちゃん相変わらず可愛いかったな」
「ヤリマン女だろ？…まぁいい身体してるのは認める。俺先戻ってるから」
「あ、待って！俺も行く」
思いもよらない男性スタッフ二人の会話に動揺した私達は顔を見合わせて。テヒョンは一瞬にして笑顔が消えた。
更にテヒョンは何に腹を立てたのか、怒り任せに会話の最中出ていこうとしたから。ギリギリの所で止めた。
あのスタッフの本音だって、皆が思ってることを代弁したようなもので。散々迷惑をかけたからこその代償だと思うが。
彼の怒りの理由が、なんとも愛おしい私をビッチだと言ったあのスタッフを許せないって、
冗談抜きで本当に怒ってる、その姿に抱きついた。
『もういいから、怒らないで？』
「嫌だね、あのスタッフ名前を上げてネットに拡散してやろうかな。(人1)が色目なんて使ったことないのにさ、何勘違いしてるんだろうね。誰であろうと俺の(人1)を悪く言われるとムシャクシャするんだよ」
『…テヒョンはそうだと思ってるの？』
「思うわけないだろ！…」
『ならいいじゃない。テヒョンだけが分かってくれてるなら、私は平気だよ』
ね？っと笑いかけると視線を逸らして顎をかくテヒョン。その横顔は何を考えているのか分からない。
でも、そろそろ戻らないとってさりげなく時間を確認した私を逃がさないかのようにテヒョンは私の頬に擦り寄ってきた。
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chay(プロフ) - エリサさん» コメントありがとうございます。パスワードを外しましたよで、是非ご覧なって見てください。ありがとうございます。 (2022年1月21日 14時) (
レス) id: 78cfebea7b (このIDを非表示/違反報告)
エリサ(プロフ) - ものすごい物語に出会ってしまったと深夜にも関わらず、一気に読みました！面白かったです。ぜひ続編のパスワードを教えて頂きたいです。 (2022年1月19日 2時) (レス) id: 3441eb251e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chay | 作成日時：2022年1月4日 8時
