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そんな最中行われたスチール撮影も集中力が途切れるばかり。
ジョングクの仕事用に着飾られたその美しい顔を撮影中も休憩中もあえて見ようとしなかった。
それもそのはず監督の要望は、どれも目を塞ぎたくなる密着度の高いものばかり。ただその要望は畳み掛けられるように実現しなかったから。
監督も大変だなと痛感した。両社の偉い大人が見守る中、度重なるプレッシャーがあったと思うし。
「……、あっ(人1)、…さん」
『…っ、お疲れ様です』
「……(ﾎﾞｿｯ)後で電話する」
正直、ダメだ。こんな後ろめたさがある関係なんて。私は器用じゃない、仕事に悪影響を及ぼす最悪なシナリオしか浮かばなかった。
しかも脚本に添えられたテーマは、揺るがない愛情。
私とジョングクは最初お互いを嫌い反発し合うがお互いの恋愛模様を知り助け合い寄り添っていく。現代によくある恋愛ラブストーリーだ。
そんな正統派ラブストーリーの中にも略奪だとか浮気だとか。結構ドロドロした女の汚い部分が鮮明に描かれている。
ジョングクを何も知らないあの頃に、この作品と出会っていれば。素直にまっすぐな女の子を演じられたのに。
彼と脚本の彼が、私にはどうも同一人物に見えて。まだ始まってもいない撮影にこれ程まで不安は覚えたのは初めてだった。
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【もしもし、(人1)！＿＿＿＿驚いた？】
『……うん、』
【俺も、まさか(人1)が相手役だったなんて直前になって知らされたんだよ。すごい嬉しい！】
『……そうだね、』
【あれから中々連絡もできなかったし。会えるきっかけもないと思ってた。…(人1)のこと、さん付けで呼んでなんて言われたけど、俺達が親しかったら問題があるのかな？】
『……やっぱりグゥと関わっていると自ずとテヒョンの存在が浮き彫りになってくるでしょ？だから、そこをファンにつつかれないように距離をしっかり保とうねグゥ』
【 …でもね(人1)、】
『…ん？』
【演技が本気になったら、…ごめんね】
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chay(プロフ) - エリサさん» コメントありがとうございます。パスワードを外しましたよで、是非ご覧なって見てください。ありがとうございます。 (2022年1月21日 14時) (
レス) id: 78cfebea7b (このIDを非表示/違反報告)
エリサ(プロフ) - ものすごい物語に出会ってしまったと深夜にも関わらず、一気に読みました！面白かったです。ぜひ続編のパスワードを教えて頂きたいです。 (2022年1月19日 2時) (レス) id: 3441eb251e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chay | 作成日時：2022年1月4日 8時
