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私の私用携帯までもが何故預けられていたのか、
たった数分の間だったが、その理由に驚愕する。
自分の家族以外、全ての連絡先が削除されていた。メッセージ履歴も、アルバムも。全て綺麗さっぱり。まるで私の過ごしてきた時間を否定されるかのように。
精一杯生きていた、証でもあった。まだ消せない愛した記憶でもあったのに。
これが第三者にされたことだと思えば思うほど腹が立ってきて。社長に問いただす手前で踏みとどまった。
自分が前の事務所でやらかしてきた色んな裏切り。自分勝手な行動。全部自分に帰ってきたものだと、何故気づかなかったんだろう。
プライベートを監視されるのはいい気がしない、でもそれほど信頼を失わせたのは私なんだ。
「あ、(人1)。帰る時はマネージャーに送迎してもらうのよ？一人行動は厳禁、あと、『はいはい、夜は勝手に出歩かない、でしょ？…お疲れ様でした』
仕切りに動いて忙しそう。でも楽しそうにしてる社長を複雑な気持ちで眺めながら。
感じたことない孤独を抱えていた。
今のマネージャーと上手く付き合っていける自信がない。
帰りの車の中は沈黙で重かったし。どんな会話も続かない、話しかけないでオーラが息さえつまりそうで。車内は私の嫌いな香りで充満していたように思った。
これに慣れていくものなのか、ようやく解放されて。力なくベッドに顔を埋める。
初期画面のままになった携帯電話。なんの通知も来ないと思えば、一通。マネージャーから明日の予定がずっしり送られてきて。
携帯を投げつけたい衝動に駆られる。でもリアルな友達が居なくてよかったって。ふと思った。
今日はよく頑張ったし、お酒でも飲んで忘れよう。＿＿＿＿
『………、あ！グゥ。………どうしよう』
冷蔵庫に眠る普段飲まないワインを見つけて。ふと頭に彼の存在を思い出した。＿＿＿＿あの日オススメされたんだけど、結局飲まなかったんだよな、
なんて、そんな些細なことを思い出したわけではない。
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chay(プロフ) - エリサさん» コメントありがとうございます。パスワードを外しましたよで、是非ご覧なって見てください。ありがとうございます。 (2022年1月21日 14時) (
レス) id: 78cfebea7b (このIDを非表示/違反報告)
エリサ(プロフ) - ものすごい物語に出会ってしまったと深夜にも関わらず、一気に読みました！面白かったです。ぜひ続編のパスワードを教えて頂きたいです。 (2022年1月19日 2時) (レス) id: 3441eb251e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chay | 作成日時：2022年1月4日 8時
