#271 ページ22
「でも俺たちは付き合ってるわけじゃないんで、」
「あ、そうなの。……まぁ今後も(人1)と仲良くしてやってくれるかな？…ほら、あのインタビュー記事の内容。(人1)とのことなんでしょ？」
「…すみません。でも本当に偶然で」
「謝ることじゃないわ。(人1)が誰を好きになろうと付き合おうと、私はどんな形であれ口ださないし。(人1)の精神が落ち着いているのは貴方が心の支えだからと思ってるの、」
第一印象から現在まで厳格な人だと思っていたが、(人1)の前だと、これほど柔らかくなるのか。(人1)を俺以上に大切に守ってきたその懐の大きさが分かるようだ。
社長さんは出会った頃から俺を特別視してくれてる。(人1)からも、【グゥなら大丈夫だって、社長のお墨付きをもらってるよ】って驚いたことがあった。
たまたま俺がお忍びで(人1)の家に遊びに行った時、偶然(人1)の家から出てきた社長さんと鉢合わせことがあって。その時も咄嗟に怒られると思って頭を下げたのだが笑いながら去っていくだけで。こっちが冷や汗かいた。
あの蛇のような目力に睨まれたら誰もが太刀打ちできないし。
ヒョンも苦労したんだろうか、敵は案外味方にいるって。旅行の時言ってた。
「…あ。でもマネージャーが貴方達が付き合ってるって報告してきた件は、どういうこと？」
「…それは多分。僕達の会話を盗聴してたから、そう勘違いしたんだと思います。」
「…盗聴？！」
「ご存知ないんですか？(人1)は社長命令なら仕方ないって。そこまでの信頼がなくなってしまってるからって言ってましたけど」
「そんなプライベートまで会社は面倒みないし、そんな命令もしていない！……マネージャーには過去に熱愛報道、破局報道と対応に追われた前歴があるから。釘を指しておいて？とは言ったけど」
青ざめる表情、大きなため息と共に頭を抱えてマネージャーの悪行を知った後「(人1)を苦しめていたのは私なのね」と自責の念にかられていた。
この人も(人1)同様、どんな悪人と知りつつも真っ先に自分を責めるのか。
でも過保護なまでに(人1)の心を縛り付けて、逃げ道をなくしたのはマネージャーの勝手な暴走だ。庇う要素はないような気がする。
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chay(プロフ) - エリサさん» コメントありがとうございます。パスワードを外しましたよで、是非ご覧なって見てください。ありがとうございます。 (2022年1月21日 14時) (
レス) id: 78cfebea7b (このIDを非表示/違反報告)
エリサ(プロフ) - ものすごい物語に出会ってしまったと深夜にも関わらず、一気に読みました！面白かったです。ぜひ続編のパスワードを教えて頂きたいです。 (2022年1月19日 2時) (レス) id: 3441eb251e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chay | 作成日時：2022年1月4日 8時
