#252 ページ3
「(人1)、この人が新しいマネージャー」
『…宜しくお願いします』
あれから１ヶ月後。新たな門出をお祝いして。軽めな祝杯をあげていた私達の元へやってきたのは、ガタイのいい男性だ。
無口だけど、かなりの敏腕だとマネージャーであった現社長は鼻高々に紹介してくれた。
「不手際があったら、なんでも言ってね。(人1)はうちの看板女優だから。胸張りなさい」
『プレッシャーかけないで。』
「いいプレッシャーはかけた方がいいのよ？あと後輩育成にも協力おねがいね、次々オーディション応募が来てる。それもこれも(人1)という存在が大きいから、皆の憧れになったってことよ」
私の努力が実ったんだと、お酒の席でそんなに誉められても、なんとも言えない気持ちになりながら悪い気はしない。
新人だなんて、そう簡単に発掘できないものかと思っていたが、驚くことに事務所のメールや電話が鳴りっぱなしなんだとか。
私は私の仕事をこなしてる、その姿が誰かの目標になって夢になって、いつか超えたい壁になる。
かつて私も活躍する先輩に抱いていた感情と同じか。先輩になれたことがないから、なんだか不思議な気持ち、でも。
頑張らなきゃって不思議と前向きになれた。
「…(人1)さん、」
『はい？』
「改めましてよろしくお願いします。軽く(人1)さんのプライベートをお聞きしてもよろしいですか？」
『……まぁ、はい。答えられる範囲でなら』
敏腕マネージャーというものは、まず私のプライベートを模索することから始まるのか。
如何せん初めてのことで、戸惑う私は次の発言で更に困惑することとなった。
「現時点での(人1)さんの交流関係を把握しておきたいのですが、一つ一つ確認するのも大変ですので、交友関係、特に異性との交友は今後一切禁止にします」
『…はい？それはどういう、ことですか？』
「プライベートでの行動を制限させて頂くということです。クリーンなイメージを維持させる為に謹んで下さい」
これは、社長が決めたことです。と納得いかない私を諭したマネージャーは新たに変わった社用携帯と預けられていた個人用携帯を手に、
「分からない操作があれば聞いて下さい。」
何食わぬ顔で居なくなったのだが。
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chay(プロフ) - エリサさん» コメントありがとうございます。パスワードを外しましたよで、是非ご覧なって見てください。ありがとうございます。 (2022年1月21日 14時) (
レス) id: 78cfebea7b (このIDを非表示/違反報告)
エリサ(プロフ) - ものすごい物語に出会ってしまったと深夜にも関わらず、一気に読みました！面白かったです。ぜひ続編のパスワードを教えて頂きたいです。 (2022年1月19日 2時) (レス) id: 3441eb251e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chay | 作成日時：2022年1月4日 8時
